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人気順 10 users 50 users 100 users 500 users 1000 usersドゥッカ・エスペランサ - 青波幻次のブログ
2017 - 05 - 11 ドゥッカ・エスペランサ 随筆・漫文 「苦しみの正体を教えてやろう、あほんだら」 「誰やねんお前、 きゃりーぱみゅぱみゅ みたいな格好しやがって、けったいなじじいやのう」 「黙れ、くそがきめ、苦しみの正体を教えてやろうって言うとんねん、知りたいやろ」 「お前みたいな奴に何がわかるねん」 「わしみたいな奴だからわかるんだよ。君はそうやって偏見を持って世界を観ているから何に... 続きを読む
風薫る午後の詩想 - 青波幻次のブログ
2017 - 05 - 09 風薫る午後の詩想 随筆・漫文 私は ポケモン を捕まえた事は無いが、万引きで捕まっている爺さんを観た事はある。 爺さんは警備員にポケットの中のものを出せと言われ、爺さんのポケットの中からは百円のガムが5個くらい出てきた。 「この紙に住所と電話番号を書きなはれ」 「やだやだ、金払うから許してくれ、家族には言わんといてくれ、ヒヒーン」 みたいなやり取りがあった。私はそれを... 続きを読む
悔恨のOne morning - 青波幻次のブログ
2017 - 05 - 08 悔恨のOne morning 随筆・漫文 朝、目が醒めて、身体の感覚を確かめる。肉体がある。疲労感がある。指先をタコのようにくにゃくにゃと動かす。くにゃくにゃ動く指を観て深海をイメージする。イソギンチャク、タコの捕食シーン、紺青、プルシアンブルー、白と濃紺のグラデーション。 布団から起き上がり、伸びをする。息を吸い込む。肺が膨らむ。全身に血がめぐる。今日も私が私である... 続きを読む
『黄昏の公衆便所』セイ・ロガン(著)、青波幻次(訳) - 青波幻次のブログ
2017 - 05 - 07 『黄昏の公衆便所』セイ・ロガン(著)、青波幻次(訳) 随筆・漫文 むかし、ふたりのボクサーが英会話学習のために駅前に行く途中、一匹のオランウータンが場末のラブホテルに入って行くのを見た。するとまもなく、七匹の 皇帝ペンギン が追われるようにしてラブホテルから飛びだして来た。そしてその後から大きなりんご飴を持ったひとりの就活生が出て来て、指名手配犯のようにきょろきょろあ... 続きを読む
下痢文学とは - 青波幻次のブログ
2017 - 05 - 06 下痢文学とは 随筆・漫文 下痢文学とは、下痢をした人間が腹痛と便意に耐えながら書いた小説の総称である。純文学や大衆小説に対して下痢文学は、「娯楽性」や「芸術性」よりも、「ただただ腹痛と便意に耐えながら書ききる事」、「文字数を稼ぐ事」に重点を置いている。そのため、支離滅裂で論理的に破綻している作品が多い。 下痢文学の執筆中に洩らしてしまう者も数知れずあるが、そうすると純... 続きを読む
インサイド・オブ・ザ・ピーチ【僕はもう二度と桃から生まれたりしない】 - 青波幻次のブログ
2017 - 05 - 05 インサイド・オブ・ザ・ピーチ【僕はもう二度と桃から生まれたりしない】 随筆・漫文 山間の農村地帯を流れる緩やかな川に大きな桃が流れていた。 桃の中には小さな赤子がいた。 赤子は桃の中で考えていた。 *** もう何回目やねん、桃に入ってこの川を流れんのは。最初の頃は桃がどんぶらどんぶら揺れるからえらい酔って吐いてもうて、桃の中ゲロまみれで臭あなった事もあったけど、もう慣... 続きを読む
流転の尻地獄 - 青波幻次のブログ
2017 - 05 - 04 流転の尻地獄 漢字検定 準1級の試験が終わった。試験中、隣席の男の鼻息がうるさくてかなり集中力を削がれた。鼻息のリズムが一定していれば次第に慣れてくるのかもしれないが、フンスー、フンスー、フフフフンスー、とトリッキーな 変拍子 を入れてくるので最後まで慣れなかった。 周囲の仲間にモールス信号的な感じで答えを伝達する新手の カンニング か?と邪推したりもした。 しかしそ... 続きを読む
あおいまぼろし - 青波幻次のブログ
2017 - 05 - 01 あおいまぼろし 随筆・漫文 或る少女の日記より。 私が ソープランド で働いてる事を知ってる男友達(彼女持ち)と二人で遊んだ。カラオケに行って、洋食屋に行って、オムライスを食べて、共通の友達の話とか、最近よく聴いている バン ドの話とか、とりとめもない話をした。 彼は私の話を柔らかい表情と優しい相槌でよく聞いてくれる。下心なんて微塵ものぞかせないけれど、それがもし下心... 続きを読む
まるでぼくらはエイリアン - 青波幻次のブログ
2017 - 04 - 30 まるでぼくらはエイリアン GW二日目。私は見知らぬ街を歩いていた。 その街は工業地帯にほど近い住宅街といった雰囲気の街で、プランドール奈落、という6階建てマンションの向かいに、定食屋アヘロンタス、牛頭 接骨院 、やすい!うまい!中華料理の店「最後の晩餐」、焼肉酒場「大叫喚」などといった店が軒を並べる通りの一角に私はいた。 人通りは皆無で、無機質な鉄筋コン クリート 造... 続きを読む
それでも君はプリン欲を正当化するのか? - 青波幻次のブログ
2017 - 04 - 27 それでも君はプリン欲を正当化するのか? 随筆・漫文 股間に ガトリングガン をつけて手にチェーンソーを持った 所ジョージ 、みたいなサイボーグが追いかけてくる。めっちゃ怖い。私は走って逃げる。 所ジョージ はどこまでも追いかけてくる。 股間の ガトリングガン があるのにそれを一切使わずチェーンソーを持って追いかけてくるところがクレイジーで尚更怖い。でも股間の ガトリン... 続きを読む
望郷・オブ・ナッシング - 青波幻次のブログ
2017 - 04 - 26 望郷・オブ・ナッシング 随筆・漫文 今日、電車に乗り遅れそうだったので駅まで走っていたら、雨に濡れた犬の糞を踏んで足を滑らせて転んだ。服は泥泥になるし、ズボンは破けるし膝は擦り剥くし結局電車には乗り遅れるし最悪だった。しかしもっと早く家を出なかった自分が悪いのだ、今後はもっと時間に余裕をもって行動しよう。 駅に着いて、次の電車までまだ時間があったので自販機で缶コーヒー... 続きを読む
ある宇宙の終わりと始まり - 青波幻次のブログ
2017 - 04 - 25 ある宇宙の終わりと始まり 随筆・漫文 ありがとうごめんなさいありがとうごめんなさいごめんなさいありがとうありがとうごめんなさいありがとうありがとうありがとうごめんなさいごめんなさいごめんなさいありがとうごめんなさいありがとうごめんなさいありがとうありがとうごめんなさいありがとうごめんなさいありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとう... 続きを読む
春のやさしい文法表現・例文集 - 青波幻次のブログ
2017 - 04 - 24 春のやさしい文法表現・例文集 随筆・漫文 【原文】 そそり立つ私の陰茎を見てください。 【疑問】 そそり立つ私の陰茎を見ますか? 【命令】 そそり立つ私の陰茎を見ろ。 【倒置法】 見てください、そそり立つ私の陰茎を。 【直喩法】 東京スカイツリー のようにそそり立つ私の陰茎を見てください。 【隠喩法】 立派に成長した私の息子を見てください。 【擬人法】 そそり立つ私の... 続きを読む