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人気順 5 users 50 users 100 users 500 users 1000 users「著作権は文化を発展させるのか」書評 みなが利用できる入会権を提案|好書好日
著作権は本当に文化のためになっているのか? 権利論とコモンズ論を基軸に人文社会、自然科学の知見を幅広く援用し、文化とは何かまで根底的に問い直す。ユーザーの人権という視点か… 「著作権は文化を発展させるのか」 [著]山田奨治 15年ほど前、私は映画評論の本を刊行したことがある。作品写真を使いたかったが... 続きを読む
うぐいすリボン: 米国離脱後のTPPと改正著作権法の行方
寄稿:山田奨治 (情報学者 国際日本文化研究センター教授) 日本はTPP合意を期に、著作権の保護期間を70年に延長し、一部非親告罪化するなどの法改正をした。そして改正法施行の条件であるTPPの発効を待っている。ところが事前の予想通り、米国の新政権はTPPから離脱し、12カ国が合意した協定は宙に浮いてしまった。それにより改正著作権法は、成立したが施行される見込みのない「塩漬け」状態になっている。 ... 続きを読む
山田奨治 BLOG TPPと著作権:韓国著作権局インタビュー
かねてからの念願だった、 韓国著作権局(KCC)を訪問し、 FTAにまつわる著作権法改正の影響について、 インタビューをしてきたので報告したい。 KCCは韓国著作権法第112条に定められた組織で、 著作権にまつわる、いろいろなことを担当している。 日本にはこれに相当する組織はなさそうなのだが、 文化庁著作権課やCRICの仕事の一部を包含したような、 100名弱のまあまあ大きな組織になっている。 も... 続きを読む
山田奨治 BLOG 違法ダウンロード刑罰化とACTA:彼我の差を考える
日本での違法ダウンロード刑罰化と、 EUでの「偽造品の取引の防止に関する協定」(ACTA)批准案否決という、 おりしも同時期に進みながら、対照的な結果になったふたつのことを比較してみたい。 違法DL刑罰化:音楽業界がロビイングし、自民公明が推進。民主は政局運営のために賛成。 ACTA:推進したのは(たぶん)、日本政府の知的財産推進本部、経産省、外務省あたり(責任が国民には不明)。それとアメリカの通... 続きを読む
山田奨治 BLOG 国会での著作権法改正論議雑感
祭りが過ぎ去って、怒りと不安と無力感が残っている。 とはいっても、これで終わりじゃなくて、 違法ダウンロード罰則化が、恣意的な捜査に悪用されたり、 一罰百戒の見せしめ犠牲者を出さないように、 さらなる規制を権利者が求めてこないか、 たゆまず注視しつづける必要がある。 衆議院で自公がDL刑罰化を閣法にねじ込む方法は、 ただひとり反対していた、共産党の宮本議員が事前に伝えていた通りになった。 自公の協... 続きを読む
山田奨治 BLOG 音楽の違法ダウンロード罰則化:さて、ぼくたちにできることは
日本を離れて研究生活を送っているあいだに、 わが母国の著作権法に、 またもやとんでもないことが進んでいる。 それは、著作権法を改正して、 無断でアップロードされた音楽ファイルを、 それと知りながらダウンロードする行為に、 2年以下の懲役、200万円以下の罰金、 またはその両方の罰則を科すというもの。 (現在は違法ではあるが、罰則無し。) 問題なのは、その決められ方だ。 議論を尽くして、各方面の代表... 続きを読む
山田奨治 BLOG 音楽違法ダウンロード被害額7000億円の怪
今日のエントリは論文スタイルでいくよ。 3月9日の参議院決算委員会で、公明党の松あきら議員が、音楽等の違法ダウンロードに刑事罰を課す(現在は刑事罰なし)よう質問した。かねてから、業界団体が(著作権法改正ではなく)議員立法を求めてロビングしていたことを受けての発言であることは、状況からみてあきらかだ。 松議員は質問で、違法ダウンロードの被害額は7000億円だと、しきりに繰り返していた。これをなんとか... 続きを読む
山田奨治『日本の著作権はなぜこんなに厳しいのか』 - 社会時評/書評
最近著作権法と政治過程についてエントリを書くことが多かった。本書はまさにこのテーマについて書いている本であり、ぜひとも広く読まれるべき本だと思ったので、参考までに読書メモを載せておきたい。山田奨治『日本の著作権はなぜこんなに厳しいのか』(2011)人文書院 ★★★★★著者の山田氏は総合研究大学院大学教授。専門は情報学とのこと。筑波大の医科学研究修了で京大の工学博士とのこと。よく分からないが法学者で... 続きを読む
山田奨治 BLOG 文化財をデジタル複製で置き換えるべきではない
障壁画や屏風などの文化財をデジタル複製で置き換えることの是非について、 ここ1年くらいのあいだにいくつか発言してきた。 ぼくは「置き換え」には長短があるのではと思っていたが、 いまの技術で「置き換え」を進めるべきではないと、結論するにいたった。 先日、ある寺院で、デジタル複製の障壁画とホンモノを、 ほぼ同時にみる機会があった。 いままで、デジタル複製は、ホンモノと何か違うと漠然と感じていたが、 そ... 続きを読む