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人気順 5 users 50 users 100 users 500 users 1000 users世界から無視される日本 / 畠山勝太 / 国際教育開発 | SYNODOS -シノドス-
こんにちは、畠山です。今回は国際教育協力と日本について話をしようと思います。国際教育協力分野の論文も掲載してくれる学術誌にはいくつか媒体がありますが、International Journal of Educational Development(IJED)は名称そのままに、全編国際教育開発を扱う稀有な学術誌です。そのIJEDの2019年1月号に、国際教育... 続きを読む
学校なんか行っても意味がない? / 畠山勝太 / 国際教育開発 | SYNODOS -シノドス-
0.はじめに こんにちは、畠山です。この世の中には、学校で勉強することなんて意味がないと主張する人たちと、いやいや学校で学ぶことには意味があると主張する人たちがいます。 実際に、高卒と大卒の賃金差や失業率の差を見ると、日本でも米国でも大卒のそれは高卒よりも状況が良いので(詳しくは、「大学生は多過ぎる... 続きを読む
道徳教育は民主的な国家と社会を実現することができるのか? / 畠山勝太 / 国際教育開発 | SYNODOS -シノドス-
1.はじめに いま、日本では道徳教育が注目を集めている。これまで「道徳の時間」として行われてきた道徳教育が、「特別の教科」となったからである。これに伴い、道徳の教科書の導入と評価が行われるようになることが議論を呼んでいる。 道徳教育の目的を理解するためには、そもそも教育の目的が何であるのかを把握して... 続きを読む
日本の教員配置システムが優れている理由――過度に分権化すると避けられない問題点 / 畠山勝太 / 国際教育開発 | SYNODOS -シノドス-
教育政策の研究をしていると、やれ現金給付だ、やれタブレットの配布だと、枝葉末節なところばかりに注目が集まっているのに辟易としてきます。なぜこれらが枝葉末節なのかというと、教育予算の7-9割程度は人件費に消費されているので、教育予算という観点から見ると、教員をいかにマネージ(例えば、少人数学級制度の実... 続きを読む
ビルゲイツやザッカーバーグは救世主なのか、それとも破壊者なのか?――教育政策における新たな利益団体の話 / 畠山勝太 / 国際教育開発 | SYNODOS -シノドス-
日本でもマイクロソフトのビル・ゲイツ氏やFBのマーク・ザッカーバーグ氏は知名度が高いと思いますが、近年、両者は教育政策分野においても注目を集めています。このふたりと教育政策と言えば「ICTと教育」でしょう? と思われるのが一般的だと思いますが、そうではありません。 教育に限らず、政策が成立する過程には... 続きを読む
幼児教育の費用は政府と保護者、どちらが負担すべきなのか? / 畠山勝太 / 国際教育開発 | SYNODOS -シノドス-
1.はじめに こんにちは、 Comparative and International Education Society(CIES) での学会発表のためにメキシコシティへ向かう道中で、なんとか締め切りに間に合わせるために涙目でこの原稿を書いています。CIESは、国際教育協力だけでなく、先進国を対象とした比較教育の方々も集まる大規模な学会です。アカデミアだけでなく国際機関やNGOの方々も集まるので... 続きを読む
アフリカから学ぶべき日本の教育無償化のダメな議論 / 畠山勝太 / 国際教育開発 | SYNODOS -シノドス-
海の向こうの日本では高等教育無償化のために憲法を改正するか否かで議論が盛り上がっていますが、議論が稚拙すぎる感じがします。ここアフリカでは1990年代以降、教育の無償化が進み、さまざまな知見が得られているので、教育経済学の議論と共にそれを紹介してみようと思います。 高等教育無償化・賛成派の議論の問題点 (1)無償化後のビジョンが欠如している アフリカで90年代以降教育の無償化が進み何が起こったかと... 続きを読む
“ひとり親世帯”の貧困緩和策――OECD諸国との比較から特徴を捉える / 畠山勝太 / 国際教育開発 | SYNODOS -シノドス-
日本は世界第三位の経済大国であるにもかかわらず、親世代である若者の貧困化が進んだ結果、子供の6人に1人は貧困状態にあり、かつその貧困の連鎖が止められない、という危機的な状況にあることは広く知られるようになってきた。 その中でも特に厳しい状況にあるのが、近年増加傾向にあるひとり親世帯である。厚生労働省の全国母子世帯等調査の結果によると、ここ10年ほど(平成10年度と平成23年度)で、母子世帯数は約2... 続きを読む
日本の女子教育の課題ははっきりしている / 畠山勝太 / 国際教育開発 | SYNODOS -シノドス-
博士課程相当に進む女子比率、工学系女子学生比率、社会科学系女子学生比率、OEDC諸国の中でいずれもワースト1の日本。しかし、問題意識は共有されず、議論も進みません。国際教育開発に携わってきた畠山勝太さんに、統計を読み解きながら、今いちど日本の女子教育の課題について解説していただきました。(聞き手・構成/山本菜々子) 高等教育の収益率 ――本日は、日本の女子教育の現状を畠山さんに伺えればとおもいます... 続きを読む
日本の強みを活かした教員マネージメントとは?――国際教員指導環境調査の結果から / 畠山勝太 / 国際教育開発 | SYNODOS -シノドス-
主に教員養成・採用・報奨システムの観点から日本の教員政策について考察した「教育政策のかなめ教員政策を考える」でも言及したように、教員政策は幅が広く、その他にも様々な要素が含まれる。 今回は先ごろ経済協力開発機構(OECD)より公表された国際教員指導環境調査(TALIS)の結果を用いて、主に教員マネージメントに焦点を当てて日本の教員政策を考察する。 TALISは中学校教員の勤務環境と学校の学習環境に... 続きを読む