人生を変える社会学──『岩波講座 社会学』刊行にあたって

2023/12/14 429 users 刊行 岩波講座 各氏 社会学 編者

このたび、『岩波講座 社会学』が正式に刊行開始となりました。前回の「岩波講座」からほぼ30年経つ。私のほかに、北田暁大、筒井淳也、丸山里美、山根純佳の各氏が全体の監修を務め、テーマごとに編集される全13巻の各巻に、そのテーマに造詣が深い社会学者が編者になります。 前回の「岩波講座」が刊行されたときは、... 続きを読む

「女性がひとりで生きていくという選択がそもそも日本は出来ない社会なんです」：立命館大学准教授・丸山里美さんが語る「フィールドワーカーとして女性野宿者と出会い続けた日々」 |

2015/08/15 47 users スポット 野宿者問題 貧困 視点 フィールド

定期的にメディアのスポットが当たるも、なかなか本質的な理解を得がたい「女性の貧困」の問題。 そんな中、その問題へ「女性野宿者」という視点から切り込む研究者に、立命館大学准教授・丸山里美さんがいらっしゃいます。 学生時代から京都・大阪・東京の三地域をフィールドとし、研究者として、時に支援者として現場に寄り添ってこられた丸山さん。「野宿者問題」という良くも悪くも男性が中心となりやすい世界に、フィールド... 続きを読む

もちつけblog（仮） なぜ日本は女性ホームレスが「少ない」か。あるいは、「自立」・「自律」再考　-丸山里美『女性ホームレスとして生きる』について-

2014/06/14 70 users シェルター 再考 ホームレス ＤＶ 吟味

丸山里美『女性ホームレスとして生きる』を読んだ。 　珍しい女性ホームレスを扱った本書だが、その実態を論ずるだけではなく、女性ホームレスの存在を通して所謂「主体性」への批判的吟味にまで達している。 　そもそもなぜ、日本は女性ホームレスが「少ない」のか。 　例えば、他の先進国の場合、ＤＶなどを理由にシェルターに逃げ込んだ人も、統計的にホームレスに当てはまり、そのため女性ホームレスにカテゴライズされる人... 続きを読む