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人気順 10 users 50 users 100 users 500 users 1000 users英BLM運動、偉人像攻撃の耐えられない単純さ | コリン・ジョイス | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
<イギリスでは昨年から銅像引き倒しが続くが、アイルランド系イギリス人の視点で見れば、黒人目線だけで複雑な歴史上の人物に評価を下すのはあまりに一方的だ> 英南西部ブリストルでは、奴隷貿易商のエドワード・コルストンの像が川に投げ込まれた。ロンドンでは、チャーチル元首相の像に「人種差別主義者」の落書きが... 続きを読む
ブレグジットしたら意味不明なルールから解放された件 | コリン・ジョイス | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
非接触のデビットカード支払いはコロナ感染予防にも効果的なはずなのに、なぜかEUは低めな限度額を設定 Phil Noble-REUTERS <生理用品に余計な課税、デビットカード支払いの中途半端な限度額、預金保証限度額の謎な設定......EUのおかげで理不尽な決まりがまかり通っていたが> イギリスはいくつかの理由でEUを離脱し... 続きを読む
米大統領選でつくづく味わう「うちの国はまだマシ」感 | コリン・ジョイス | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
アメリカには大統領トランプより「上位の人」がいないが、イギリスでは「最高位」にある女王が首相を任命する(写真は2019年7月24日、バッキンガム宮殿にて) Victoria Jones/Pool via REUTERS <国家元首は長子相続で決まり、選挙もブレグジットもゴタゴタ続きのイギリス。政治制度に難点は多々あれど、アメリカを見て... 続きを読む
イギリス警察は人種差別主義? データはBLMの主張と矛盾する | コリン・ジョイス | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
警察による構造的な黒人差別がイギリスにも存在するという主張は当たらない? Jason Cairnduff-REUTERS <ブラック・ライブズ・マター抗議運動が主張する「イギリス警察でもアメリカと同様の人種差別がまかり通っている」の真実を冷静に調べてみると......> アメリカで黒人男性ジョージ・フロイドが白人警官に殺害され... 続きを読む
階級社会イギリスに「コロナ格差」はなし | コリン・ジョイス | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
<国家の危機に際して特権階級が率先して危険な任務を果たしてきた伝統が、イギリスでは今も残っている> オックスフォード大学のクライストチャーチ・カレッジの壁には、461人の名前が刻み込まれている。第1次大戦で命を落とした239人と、第2次大戦で亡くなった222人の同カレッジ出身者たちの名前だ。1年にほんの200人... 続きを読む
貧しい人ほど「割増金」を払い、中・上流は「無料特典」を享受する | コリン・ジョイス | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
<イギリスの富裕層は貧困層より10年長生きして、年金を長く受け取り医療保険を長く利用する> ロンドンへ向かう電車の中で僕は、「poverty premium(貧困割増金)」を改善しようとの運動についての記事を読んだ。これはイギリスではよく知られた問題。必要なものを手に入れるために、貧しい人々ほど多くのカネを払わな... 続きを読む
ホンダ英国工場撤退で大騒ぎの不思議 | コリン・ジョイス | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
<3500人の雇用が失われるスウィンドンの工場閉鎖にイギリスは動揺するが、イギリスの雇用が絶好調なこと、経済構造が変化していることは注目されていない> 今日、大きなニュースが2つあった。1つはホンダがイギリス南部スウィンドンにある工場を2022年に閉鎖し、3500人が失職するというもの。もう1つは、イギリスの失... 続きを読む
「ブレグジット再投票すれば?」は危険な考え | コリン・ジョイス | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
もしも離脱の是非を問う国民投票が再実施されたりすれば、分断はさらに悪化しEUはつけ上がるだろう Phil Noble-REUTERS <EUからの離脱を望む人も残留を望む人ももはやどうしたらいいか分からないほどぐちゃぐちゃになり果てている、ブレグジットをめぐる4つの論点> ブレグジット(イギリスのEU離脱)のプロセスについ... 続きを読む
「サマータイム先進国」イギリスから日本への忠告 | コリン・ジョイス | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
<1916 年に導入したイギリスでは欠陥のほうが目立つ――日本が導入するなら五輪のためでなく市民の恩恵をまず考えるべき> ウィリアム・ウィレットの名を知っているイギリス人は多くないが、彼が考え出した制度は100年後の今も、イギリス人の生活に影響を与え続けている。 そこそこ裕福な住宅建築業者で乗馬とゴルフをこ... 続きを読む
村上春樹の小説を僕が嫌いな理由(コリン・ジョイス)(ニューズウィーク日本版) - Yahoo!ニュース
話のできる猫、未来を見通すカエル、謎の羊、消滅する象。時間移動、パラレルワールドの扉、消える語り手......。 スターリンの恐怖と今のロシアの危険な兆候 これを読んで「もっと聞かせて!」と思った人は、きっと村上春樹の小説のファンだろう。逆に、わずかでも現実に起こりそうなことを書いた小説が好きな人なら、... 続きを読む
村上春樹の小説を僕が嫌いな理由 | コリン・ジョイス | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
<奇妙な展開だらけの村上作品の世界的ヒットは特徴ある商品が上手に売られている感じ――文芸評論家でもない一読者としての私的作家論> 話のできる猫、未来を見通すカエル、謎の羊、消滅する象。時間移動、パラレルワールドの扉、消える語り手......。 これを読んで「もっと聞かせて!」と思った人は、きっと村上春樹の... 続きを読む
イギリスで知らない間に広がっていたギャンブル汚染 | コリン・ジョイス | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
依存性が高いFOBTはギャンブルの「クラック・コカイン」と批判されている UK Gaming Channel/YOUTUBE <ギャンブルの弊害がじわじわと広がっているイギリスだが、特に依存性が高いと言われるゲーム機「FOBT」に関しては関連犯罪や中毒症状が社会問題になっている> ギャンブルについて、僕は今まさに「目からうろこが落ちた」ように感じている。人々はもう何年も前からギャンブルの危険性を口... 続きを読む
「学費無料なんか不可能」と若者に説教するイギリスの老害 | コリン・ジョイス | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
学生ローンに苦しむ若者たちは、近く労働党政権が誕生して何とかしてくれると本気で信じている(イベントでコービン支持をアピールする若者たち) Dylan Martinez-REUTERS <多額の学生ローンに苦しむイギリスの若者たちは、近い将来労働党が与党になって学生ローンの負債を軽減してくれることを期待している> 前回のブログ「 大学も就職も住宅も『損だらけ』のイギリスの若者たち 」では、説明しきれ... 続きを読む
中古ショップで見える「貧困」の真実 | コリン・ジョイス | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
時々僕は、自分が周りの人々とは違った経済的「空間」に暮らしているのだと思い知らされる。 他人と比べてすごくリッチだとか貧しいとかいうことではない。むしろ言いたいのは、僕が基本的には「ミコーバー派」だということ。ミコーバーはチャールズ・ディケンズの小説『 デイヴィッド・コパフィールド 』の登場人物で、幸福とは収入より支出を小さくすることであり、不幸とはその反対だ、と明確に説いている。 先日僕は、中古... 続きを読む
今どきの大学生が背負う借金地獄 | コリン・ジョイス | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
多分、僕たち世代とイギリスの若い世代との最大の違いは、今の若者たちが膨大な借金を背負ってキャリアをスタートするという点だろう。僕はそれがすごく気になるし、若者がなぜもっと怒りの声を挙げないのかも、僕たちの世代がなぜ罪悪感を覚えないのかも、理解できない。 僕が大学に通っていた89~92年の間、学費は全て税金から支払われた。僕はオックスフォード大学で、授業料を1ポンドも払っていない。実際、僕の家は裕福... 続きを読む
スコットランド住民投票の意外な意味 | コリン・ジョイス | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
スコットランド独立の是非を問う住民投票が、9月18日に行われる。僕が心配していたとおり、結果はほんのわずかの差で決まることになりそうだ。 イギリスからのスコットランドの分離独立は、わずか数千票の差で決まる可能性がある。これは極めて重大な決断で、「次の選挙」で現政権にノーを突きつけて簡単に覆せるようなものではない。賛成が過半数を占めさえすれば、たとえ反対票が49%に上っても分離独立できるなんて信じが... 続きを読む
移民問題が「タブー」でなくなったわけ | コリン・ジョイス | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
ここ数年、僕たちイギリスの国民は、一部の政治家からこんな寛大な言葉を聞かされてきた。移民について懸念するのは、決して人種差別なんかではないですよ――。 こんな「お許し」が出たのは、大きな変化だ。10年以上にわたり、多くのイギリス人が移民の大量流入に懸念をおぼえながらも、そんな心配を口にしようものなら非難されてきたのだから。僕の友人の1人も、大量の人々を外国から輸入するという事実上の「政策」をずばり... 続きを読む
「大学前」で決まる超・学歴社会 | コリン・ジョイス | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
最近、英国国教会の最高位職であるカンタベリー大主教に、前ダラム主教のジャスティン・ウェルビーが新たに就任した。彼は賞賛に値する人物だし、イギリスの宗教指導者として立派に務めあげてくれるに違いない。 だけど、僕が今ここで彼を取り上げるのは、別の理由。こんな質問をするためだ。ウェルビーとウィリアム王子(英王位継承権第2位の人物)、デービッド・キャメロン(英首相)、ボリス・ジョンソン(ロンドン市長)の4... 続きを読む
それでもBBCを賞賛する? | コリン・ジョイス | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
イギリス以外の国にいるとき僕は、イギリスのテレビ局BBCが好きだと人からよく聞かされる。ニューヨークに住んでいたときは特にそうだったが、東京でもそんなことがよくあった。BBCの国際放送が、アジアやアフリカの国々でどんなに賞賛されているか、というようなことを友達から聞かされた。 ニューヨークにいるときは、初めのうち僕はこう疑ってかかった。BBCをほめたたえるのはつまり、国際人のニューヨーカーが「洗練... 続きを読む