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人気順 10 users 50 users 100 users 500 users 1000 usersピーター・テミン『なぜ中間層は没落したのか』 - 西東京日記 IN はてな
著者は著名な経済史家で、経済学の立場としてはケインジアンだといいます。そんな著者が「なぜ中間層は没落したのか」というタイトルの本を書いたというと、近年の経済の動きと格差の拡大を実証的に分析した本を想像しますが、本書はかなり強い主張を持った論争的な本です。 現在、アメリカの社会は左右に分極化している... 続きを読む
ケインジアンが読む「そろそろ左派は経済を語ろう」 - 経済を良くするって、どうすれば
マルキストの経済書を手にするなんて、滅多になくてね。でも、ブレイディ・みかこさんの気風の良さが好きで『そろそろ左派は を語ろう』を読んでしまったよ。筆者も齢で、まさにオールド・ケインジアンだから、資本主義の擁護者になるわけだが、世の中がどんどん右へ行ってしまい、昔は保守本流のど真ん中にいたのに、いつしか左に位置するようになった。国民のための経済を語らなくなったのは、右派も同じだと思うな。 ……… ... 続きを読む
なぜドイツではケインズ経済学が異端視されているのか? - himaginaryの日記
経済 | 10日エントリではサイモン・レン−ルイス経由でドイツのハイパーインフレへの記憶に関する一つの見方を取り上げたが、そのエントリでレン−ルイスは、なぜドイツではケインズ経済学が異端となっているのか、と問うている。マクロ経済学の教科書は他国と同様にケインズ的であるにも関わらず、経済専門家委員会ではPeter Bofingerしかケインジアンがおらず、しかもこうしたケインジアンが少数派となってい... 続きを読む
クルーグマンが真のケインジアンではない理由 - himaginaryの日記
経済 | 昨日紹介したLevineやWilliamsonの議論ではクルーグマンをケインジアンとして断罪していたが、スウェーデンの経済学者Lars Syllが表題のブログエントリを書き、クルーグマンを真のケインジアンではないとして断罪している(原題は「Why Paul Krugman is no real Keynesian」)。これにデロング経由でクルーグマンが反応した。クルーグマンの反応の内容は... 続きを読む
ボルカーのインフレ鎮圧は誰の勝利だったのか?・その2 - himaginaryの日記
経済 | 昨日は、80年代のボルカーによるインフレ鎮圧はケインジアンの勝利だった、とクルーグマンが書いたことへのStephen Williamsonの批判を紹介したが、David Glasnerも別の視点からクルーグマンを批判している。以下はその批判の概要。大部分のケインジアンは、レーガン減税はインフレ的ということで反対した。しかしレーガンの財政緩和策とボルカーの金融引き締め策の組み合わせにおいて... 続きを読む
ボルカーのインフレ鎮圧は誰の勝利だったのか? - himaginaryの日記
経済 | 80年代のボルカーによるインフレ鎮圧はケインジアンの勝利だった、とクルーグマンが書いたところ、それは違うのではないか、とStephen Williamsonが批判している。以下はその批判の概要。アーサー・オークンは、1978年の「効率的な反インフレ政策(Efficient Disinflationary Policies)」*1で、ロバート・ゴードン、ロバート・ホール、フランコ・モジリア... 続きを読む
リフレ派と再分配問題:読書リスト基本編
リフレ派はただ単に金融政策のスタンス変更でデフレ脱却を目指す人たちのことであり、「派」といっても価値観や政治信条、もともとの経済学の素養(マルクス経済学、ポスト・ケインジアン、新古典派、ニューケインジアン、経済思想史など)もバラバラである。 だがネットでは主に匿名の人たちを中心に、「リフレ派は再分配問題に熱心ではない」というデタラメが跋扈することもある。ここでは上記の「派」としての違いを十分に考慮... 続きを読む
ニューケインジアンのDSGEモデルはメフィストフェレスとの契約書なのか? - himaginaryの日記
経済 | とサイモン・レン−ルイスが問い掛け、話題を呼んでいる。そこでレン−ルイスは、新しい古典派による反革命が学界を席巻した後、ケインジアンの考えを存続させるためにニューケインジアンはDSGEという形で悪魔に魂を売り渡したのか、と問うている*1。レン−ルイス自身の答えは、否、である。ミクロ的基礎付けへの志向は反革命の前からケインジアンの間に芽生えており、新しい古典派による“強要”が無かったとして... 続きを読む
クルーグマン「レーガンはケインジアンだった」(NYT,2012年6月7日) – 道草
(Paul Krugman, “Reagan Was a Keynesian,” New York Times, June 7, 2012) 【共和党はオバマ大統領の実績をロナルドレーガンの実績と対比するのが大好きみたいだし,ここはひとつ,各大統領の政権で政府支出がどうなっていたか見てやろうじゃないの.Since Republicans love to contrast President Oba... 続きを読む
クルーグマン「ひみつのロムニーちゃん:不誠実な隠れケインジアン」(NYT,2012年2月23日) – 道草
(Paul Krugman, “Romney’s Economic Closet,” New York Times, February 23, 2012) 【「政府支出削減は経済成長を損なう」という信念を漏らしてしまったとき,ミット・ロムニーは隠れケインジアンの正体を露呈してしまった.When Mitt Romney suggested that he believes that cutting ... 続きを読む
プレイボーイ・インタビュー:クルーグマンに聞く (PART 2/3) – 道草
『プレイボーイ』掲載インタビューの続き.(part 1 はこちら) プレイボーイ:2009年の雇用創出刺激策と銀行救済策はべつものだと発言してらっしゃいますね.でも,みんなは2つをいっしょくたにしています.オバマはメッセージを伝えるのに失敗したのでしょうか? クルーグマン:説得が足りてなかったね.オバマの2009年就任演説には,たしかにケインジアンのレトリックがちょっとばかりあったけれど,でもその... 続きを読む
クルーグマン「ケインジアンの命題と疑似ケインジアンの命題」(2012年2月5日) – 道草
Contributors 227thday (2)akimitsu.shimizu (1)anomalocaris (16)arista_999 (6)ayakka (23)do_moto (1)erickqchan (81)hicksian (43)ito_haru (4)kendochorai (1)maeda (3)Masahiro Nishida (22)night_in_tunisia ... 続きを読む
ケインジアンはもっと原理主義的たれ - himaginaryの日記
経済 | デロングが、大不況に関する誤ったマクロ経済理論の蔓延を指弾するパワポ資料を書いた。それに対しクルーグマンが、大枠ではデロングに賛成しつつも、フリードマンにその責を負わせるというデロングの見方は少し短絡的に過ぎるのではないか、と苦言を呈している(邦訳)。このデロングの見方はNick Roweも批判している。Roweはまた、返す刀で、そもそもケインジアンは自分たちのモデルを分かっているのか、... 続きを読む
なぜ国際マクロ経済学者はよりケインジアンになるのか - himaginaryの日記
経済 | 昨日のエントリではクルーグマンの論考を紹介したが、彼がそのようにケインズ理論を称揚した時にマンキューやニューマネタリスト周辺からしばしば寄せられるのが、お前はマクロ経済学が専門ではないので最新のマクロ経済学を余り知らんだろう、という批判である*1。 そうした批判を意識したためかどうかは分からないが、一昨日のエントリでは、国際マクロ経済学者が国内マクロ経済学者よりケインジアンになる理由につ... 続きを読む