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上原善広『被差別のグルメ』を読む - mmpoloの日記

2015/11/05 このエントリーをはてなブックマークに追加 37 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip 中上健次 被差別部落 本書 路地 前向き

上原善広『被差別のグルメ』(新潮新書)を読む。以前読んだ同じ著者の『被差別の食卓』の続編的な書。有意義でとても興味深い。上原は自分が被差別部落=同和地区出身であることを隠すことなく、そのことを前向きに語っていく。作家の中上健次にならって同和地区を路地と呼び、路地の食文化を記録していく。前著で世界の被差別地区の食文化を調査していたのに対して、本書では日本国内の被差別地域の食を調べて歩く。それは、路地... 続きを読む

鬼海弘雄『誰をも少し好きになる日』がすばらしい! - mmpoloの日記

2015/05/09 このエントリーをはてなブックマークに追加 14 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip 市井 境内 本書 エッセイ 文藝春秋

鬼海弘雄『誰をも少し好きになる日』(文藝春秋)を読む。これがとてもすばらしい。『文学界』の2011年9月号から3年間連載したもの。連載時の形は分からないが、本書ではエッセイが3ページに写真が2葉2ページという構成になっている。鬼海の写真は何度も見てきたが、いずれも興味深い。浅草寺の境内で市井の人をもう40年以上撮影している。その写真集も何冊も作られている。何年か前は1年間雑誌『ちくま』の表紙にも使... 続きを読む

『誰も戦争を教えてくれなかった』を読む - mmpoloの日記

2015/01/26 このエントリーをはてなブックマークに追加 17 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip パールハーバー アウシュビッツ ベルリン ポーランド 古市憲寿

古市憲寿『誰も戦争を教えてくれなかった』(講談社)を読む。1985年生まれの若い社会学者が、日本や海外の戦争博物館を訪ねて回るというユニークな本。ハワイのパールハーバーのアリゾナ・メモリアルから始まって、上海の南京大虐殺記念館を訪ね、広島の平和記念資料館やポーランドのアウシュビッツ、ベルリンの国立ドイツ歴史博物館、イタリアのローマ解放歴史博物館、中国の旧満洲国にあるいくつもの博物館、記念館、そして... 続きを読む

『ヌードと愛国』を読む - mmpoloの日記

2014/11/12 このエントリーをはてなブックマークに追加 52 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip 智恵子 標題 海女 若桑みどり 副題

池川玲子『ヌードと愛国』(講談社現代新書)を読む。標題から想像する内容とは違い、真面目な研究書だ。それもそのはずで、著者池川は若桑みどりに師事した日本近代女性史が専門の研究者なのだ。 本書は7つの章からなっている。章題とその副題を列挙すると、「デッサン館の秘密/智恵子の"リアルすぎるヌード"伝説」「Yの悲劇/"夢二式美人"はなぜ脱いだのか」「そして海女もいなくなった/日本宣伝映画に仕組まれたヌード... 続きを読む

本橋信宏『東京最後の異界 鶯谷』を読む - mmpoloの日記

2014/03/10 このエントリーをはてなブックマークに追加 40 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip 単行本 森川嘉一郎 鶯谷 秋葉原 オタク

本橋信宏『東京最後の異界 鶯谷』(宝島社)を読む。以前読んだ森川嘉一郎『趣都の誕生』(玄冬舎)の類だろうと思った。『趣都の誕生』は2003年に単行本が発行されたもので、オタクの街としての秋葉原を紹介している。これが発行された10年前はまだ秋葉原にある会社に勤めていたので、この街について多少は知っているつもりでいたが、オタク関係の情報はほとんど知らなくてなかなか面白かった。『東京最後の異界 鶯谷』も... 続きを読む

東京国立近代美術館の常設で見た興味深い作品 - mmpoloの日記

2014/02/11 このエントリーをはてなブックマークに追加 21 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip 油彩 十字架 津田 虐殺 キリスト像

東京国立近代美術館の常設展で興味深い作品を見た。とくにその解説が印象深かった。こんな風に解説してくれれば、作品がずっと身近になるだろう。 津田青楓「犠牲者」1933年、油彩この作品は、1933年(昭和8年)の小説家小林多喜二(1903−1933)の虐殺に触発されて描かれたものです。津田は、「十字架のキリスト像にも匹敵するようなものにしたいという希望を持つて、この作にとりかかつた」(『老画家の一生』... 続きを読む

島尾新『雪舟の「山水長巻」』は特別のお勧めだ - mmpoloの日記

2013/06/29 このエントリーをはてなブックマークに追加 10 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip 巻物 国宝 本書 冒頭 本文

島尾新『雪舟の「山水長巻」』(小学館)を読む。これがすばらしい。雪舟の代表作「山水長巻」だけを1冊使って詳しく紹介している。「山水長巻」は国宝の巻物で、広げると長さが約16メートルもある。山口県防府市の毛利博物館が所蔵していて、1年か2年に1回公開している。 まず本書の冒頭に3段にわたって、巻物の全体図が掲載されている。ついで本文にそれらが見開きで15図に分けて紹介される。図の意味などが解説され、... 続きを読む

荻上チキ『彼女たちの売春(ワリキリ)』を読む - mmpoloの日記

2013/06/21 このエントリーをはてなブックマークに追加 53 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip ワリキリ ウリ 売春 荻上 売春行為

荻上チキ『彼女たちの売春(ワリキリ)』(扶桑社)を読む。ワリキリ=お金だけで割り切った、大人の関係。カジュアルな言い回しを装ってはいるが、ようは売春行為(ウリ)のこと。管理売春(業者が女性を雇って売春させる)とは異なり、個人が自分で客を見つけて売春すること。 荻上は1981年生まれ、とても若いのに風俗に関する優れた研究をしている。以前読んだ『セックスメディア30年史』(ちくま新書)もすばらしかった... 続きを読む

mmpoloの日記 - 自費出版した本がなぜ書店に並ばないか

2007/07/06 このエントリーをはてなブックマークに追加 94 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip 岩波書店 自費 例外 著者 原則

共同出版方式で自費出版した本がほとんど書店に並ばなかったと出版社を訴えた著者が話題になっている。なぜ並ばないか、書店と出版社の関係があまり知られていないと思う。 まず書店に並んでいる本のほとんどは書店のものではない。書店は出版社から預かっているだけだ。例外があって、岩波書店の本と未来社の本は書店の買い切りが原則なので書店のものだ。(だからこの2社の本を置いている書店は少ない)。 書店に並んでいる本... 続きを読む

 
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