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「放課後バブル」のゆくえ - lessorの日記

2017/01/05 このエントリーをはてなブックマークに追加 27 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip ゆくえ 日記

業界が少しだけざわついているようなので、およそ半年ぶりのブログ更新。 障害児預かり、運営厳格化へ 全国8400カ所、不正防止で https://this.kiji.is/189297838486110214 放課後デイ運営厳格化 厚労省方針、不正防止図る http://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=309159&com... 続きを読む

「障害者」のリアリティをもって抗いたい - lessorの日記

2016/07/27 このエントリーをはてなブックマークに追加 398 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip リアリティ 日記 障害者

相模原の入所施設で凄惨な事件が起きた。障害者支援をしてきた者(かつ事業所の経営者)として、考えさせられることが多すぎて、2日のあいだ(職場の中でさえも)コメントできずにいた。  今回、亡くなられた方たちは性別と年齢のみが報じられている。このことについて、朝日新聞のヨーロッパ特派員によるツイートが強く批判されているのを見て、自分たちにとっての課題を少し記しておきたい、と思った *1 。 神奈川県警「... 続きを読む

「つながり原理主義」の帰結 - lessorの日記

2016/02/02 このエントリーをはてなブックマークに追加 188 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip 帰結 原理主義 日記

子どもたちの居場所が必要だ、と言われる。それを否定する人はあまりいない。  学校があって家庭があるだけではまだ足りないから、求められる。求めているのが子ども自身なのかどうかは、よくわからない。「僕に居場所を」と訴える子どもはあまりいないからだ。必要性を言うのは大人である。もちろん根拠がないはずはなく、少しばかり見聞きした成功体験も背景にあるのだろう。  居場所を作りたい、という大人たちの希望にどん... 続きを読む

「介護労働が低賃金」という教科書の問題点 - lessorの日記

2015/07/13 このエントリーをはてなブックマークに追加 191 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip headlines.yahoo.co.jp hl?a 介護

教科書の「介護は低賃金重労働」、修正要望−関連6団体が出版社にhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150713-00000004-cbn-soci 福祉現場からすれば、教科書でまでネガティブな情報ばかりを流すのは勘弁してほしい(加えて、このニュースをYahooのトップに載せるのも)。 自分は障害福祉分野だけれど、「低賃金」と言われれば、確かに強く反論できるほどの... 続きを読む

「子どもの貧困」対策を「障害児」の支援者が見たら - lessorの日記

2015/04/18 このエントリーをはてなブックマークに追加 27 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip 単行本 生存 作者 なか 医療

貧困のなかでおとなになる作者: 中塚久美子出版社/メーカー: かもがわ出版発売日: 2012/10/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る ひょんなことからひとり親家庭の支援に関わることになりそうで、読んだ。 これまでも「当たり前の暮らし」とは何だろうか、と仕事の中で考えさせられてきたけれど、子どもの貧困についても同じだ。 「医療」のような生存に直接関わってくるものを欠けば、... 続きを読む

江戸川区の「おやつ」の話を覚えていますか? - lessorの日記

2015/04/05 このエントリーをはてなブックマークに追加 41 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip 便宜供与 学童保育 おやつ廃止 おやつ 江戸川区

もう2年ほど前のことになるが、少し多くの人に読まれた記事を書いた。江戸川区の学童保育における「おやつ」の話である。「おやつ廃止」はもうちょっと複雑な話http://d.hatena.ne.jp/lessor/20130227/1361989441江戸川区の異様な「便宜供与」についてhttp://d.hatena.ne.jp/lessor/20130306/1362568023 新たな動きがあったの... 続きを読む

「できない」に対する「できる」ではなく - lessorの日記

2015/04/03 このエントリーをはてなブックマークに追加 18 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip 日記

・教育が「教える」のは「できる」ようになることを目指すからだ。何ができるか、の水準はいろいろあるけれど。・福祉が「できる」ようになることを目指すことがある。「福祉」にそれを求める親もたくさんいる。・支援には目標が大事だと言われる。そして、それを達成したかどうかが問われる。「療育」の「計画」に目標が書き込まれて、「できる」ことを支援者が目指す。・支援者の目標は、子ども自身の目標とは違う。とはいえ、子... 続きを読む

力尽きた彼と、逆算しない支援 - lessorの日記

2015/01/01 このエントリーをはてなブックマークに追加 46 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip 年の瀬 自閉症 身内 予感 田舎

年の瀬も押し迫っていた頃の話。 朝、見知らぬ番号から着信がある。出てみると、以前に自分が支援をしていた子どもの身内だと相手は名乗る。次の言葉が出てくるまでのわずかな時間にも嫌な予感はあった。 子どもが昨日、亡くなったと聞かされる。 言葉を失う。 彼は、進行性の障害をもっていた。 知的障害や自閉症の子どもを主に支援している自分たちであるが、田舎というのはそんなにたくさんの支援者、事業所があるわけでは... 続きを読む

衆院選マニフェスト比較2014(障害者分野) - lessorの日記

2014/11/29 このエントリーをはてなブックマークに追加 164 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip 障害者分野 日記

当ブログで選挙時恒例になっている「障害者分野限定」マニフェスト比較。なんとなくやらなければいけない責任を感じて、今回もまとめてみました。もちろん景気だって、安全保障だって障害者とは関連するわけで、「障害」という言葉が使われているところを抜き出した範囲での比較であることをご了承ください。 政党間での比較以上に「過去のマニフェスト」との比較をすると、「いま」障害者が置かれている状況がよく感じられる内容... 続きを読む

「ちょうどいい責任」だけを背負えない社会で - lessorの日記

2014/09/29 このエントリーをはてなブックマークに追加 231 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip 社会 日記

自閉症連続体の時代作者: 立岩真也出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2014/08/26メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る 一読した後に「自分にとってはそれほどインパクトのある内容ではない」と思ったのだが、いくつかのニュースと世間の反応を見て、やはり意義がある本なのだと思いなおした。けっこう時間が経ってしまったのでタイムリーとは言えないけれど、書き留めておきたい。 もう... 続きを読む

コンサルからDMが届く福祉 - lessorの日記

2014/07/14 このエントリーをはてなブックマークに追加 32 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip 分別 半日 ビニール 起業 受講

先週末に事務所のポストを開けると、透明のビニールに包まれたA4サイズのDMが。捨てるのにビニールと紙の分別だけしようと封を開けて、手が止まる。 ついに障害児を支援する「放課後等デイサービス」の起業や経営改善を促すセミナーの案内がコンサルから届く時代となったのだ。半日でウン万円。ちなみに場所は東京。こちらは関西某所である。受講には合計いくらかかるのだろうか。 ご丁寧にも短めのレポートがついている。も... 続きを読む

「差別ヤジ議員特定」のために何ができるだろうか - lessorの日記

2014/06/20 このエントリーをはてなブックマークに追加 11 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip 日記

このブログには、自分の仕事に直接関係することしかほとんど書かないのだが、今日は東京都議会の件。このままうやむやにされてしまうことを強く危惧している。 大きな問題発言をした議員が謝りもしないし、何の責任もとらない、ということはしばしばあるだろう。しかし、誰が言ったのかがわからないというのは、次元が違う。次回の投票における判断材料を得られないということだからだ。その意味で、誰よりも怒るべきは都民である... 続きを読む

親の遠慮にも配慮してほしいとは思うけれど - lessorの日記

2014/06/10 このエントリーをはてなブックマークに追加 47 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip やりとり 意義 教師 出来事 小学校

学校には連絡帳というものがある。仕事上、しばしば目にする。 自分が子どものとき、親と教師の間でどんなやりとりがなされていたのか、ほとんどもう記憶がない。いま小学校などで一般的にどんな使われ方をしているのかもよく知らない。それでも言えることとして、障害をもつ子どもの親にとって先生と交わす「連絡帳」の意義というのは、一般的なそれよりも大きなものではないかと思う。 なぜなら、帰宅後に学校での出来事を話せ... 続きを読む

差別を生むから「障害」を「症」に、ではない - lessorの日記

2014/05/28 このエントリーをはてなブックマークに追加 128 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip Opinion 全文 誤解 差別 hl?a

「障害」を「症」に 精神疾患の新名称公表(産経新聞)http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140528-00000557-san-hlth この記事は、精神神経学会の発表内容をだいぶ略していて、誤解を招く。以下に日本語訳の全文と検討経緯の説明がある。DSM-5病名・用語翻訳ガイドラインhttps://www.jspn.or.jp/activity/opinion/... 続きを読む

彼らは介護職として定年まで働き抜けるのだろうか - lessorの日記

2014/04/23 このエントリーをはてなブックマークに追加 53 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip NEWS 賃金 HTML 月額 正規職員

介護職の賃金 平均より約9万円低いhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20140423/k10013963301000.html(介護施設で働く人の賃金について)去年10月の時点で正規職員の賃金の平均は月額で20万7795円と、すべての産業の平均(29万5700円)よりおよそ8万8000円低かったことが分かりました。 また、サービス残業をしていると答えた人が61%に上り... 続きを読む

子どもにとって集団ってそんなによいものだろうか。 - lessorの日記

2014/04/08 このエントリーをはてなブックマークに追加 291 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip 鬼ごっこ 顔ぶれ 反面 下手 発達

公園で子どもたちと全力の鬼ごっこをする。もちろん仕事で。 もう何年も続けてきているのだが、自分が主に関わっているのは特定の支援が必要な子どもである。年月が経つにつれて、周囲の環境は変わる。特に「お友だち」の顔ぶれは変わっていく。 公園でいっしょに遊んでいる子どもたちの中に「発達の気になる子」は他にもいて、うまくいけばみんなが正しく人との関わり方を学べる場になる反面、下手をすると互いに傷つけたり傷つ... 続きを読む

「おそれを知って、できなくなる」という成長 - lessorの日記

2014/04/02 このエントリーをはてなブックマークに追加 79 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip 成長 日記

「できていたことができなくなってしまうこと」は、一般にはあまり肯定的に捉えられない。 なぜできなくなったのか。およそ人間の能力というのは若いあいだ、伸び続けるか、せいぜい横ばいであると思われていて、できなくなるのは「老い」や「障害」の負の側面と理解されているのだろうと思う。 ところが、若いうちにも「できていたことができなくなってしまうこと」はある。障害をもつ子どもたちと関わっていれば、しばしば直面... 続きを読む

白黒つけずに揺れ続けることのススメ - lessorの日記

2014/02/25 このエントリーをはてなブックマークに追加 51 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip 白黒 ススメ 日記

本の紹介をしたいのだが、はじめに少しだけ説明がいる。 今から10数年前、障害児の地域生活を支える仕組みというのはほとんど無いに等しかった。切羽詰まった親や福祉関係者、ボランティアなど危機感を抱いた人々は各地で取り組みをはじめる。もちろん持続可能な運営を続けていくのは簡単ではない。 そのうちに一部の自治体が脆弱ながらも仕組みを作りはじめる。公費が入れば、自由な支援はできない。制度上でやってよい支援と... 続きを読む

生きづらさを「程度の問題」として捉えること - lessorの日記

2014/02/21 このエントリーをはてなブックマークに追加 245 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip 程度 日記 問題

別の本について何か書こうと思っていたのだけれど、さっき風呂の中で一気に読んだコミックエッセイに考えさせられたので、そちらを。良いマンガだった。今日もかるく絶望しています。 落ち込みがちガールの日常コミックエッセイ (メディアファクトリーのコミックエッセイ)作者: 伊東素晴出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー発売日: 2014/01/17メディア: 単行本この商品を含むブログ ... 続きを読む

「子どもをテレビで試す」ことのリスク - lessorの日記

2014/01/31 このエントリーをはてなブックマークに追加 39 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip リスク 子ども テレビ 日記

「探偵!ナイトスクープ」は放送されている地域とそうでない地域があるだろうけれど、今夜の放送を見ながらtwitter上の反応を見ていて、いろいろ気になったので書いておきたい。 ナイトスクープそのものの番組内容はよく知られているだろう。視聴者からの依頼のタレントの「探偵」が調査して解決する、というスタイル。今夜の3本目は「うちの息子はどこまでついていく?」のタイトルで、番組サイトに説明文があった。4歳... 続きを読む

「こんな迷惑をかけられた」からの差別は手強い - lessorの日記

2014/01/27 このエントリーをはてなブックマークに追加 245 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip 差別 迷惑 日記

グループホーム開設反対運動の件は、一日待ったら追加取材の記事がNHKから出てきた上に、自分がブログで紹介しようと思っていた調査を行なった研究者までその記事中に登場。なんというタイミング。相次ぐ障害者ホーム反対の背景はhttp://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2014_0127.html 調査結果については、twitterで少し紹介したが、量的調査が難しい領域だと... 続きを読む

ドラマを創作するときの自由 - lessorの日記

2014/01/17 このエントリーをはてなブックマークに追加 113 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip ドラマ 日記

例の野島伸司監修ドラマ。全体に児童福祉関係者からの評価はやはり厳しい様子。 昔からテレビドラマなんてほとんど見ないけれど(「倍返し」も「じぇじぇじぇ」も見ていない)、野島脚本の『聖者の行進』は見ていた。1998年。知的障害の人たちに学生ボランティアとして関わり始めて、3年くらい経った頃だったので。周囲の学生も多くが視聴していたと思う。 地域からは障害者雇用に熱心な名士として理解されている社長が、実... 続きを読む

某遊園地の対応もなかなかだった、という話 - lessorの日記

2014/01/07 このエントリーをはてなブックマークに追加 112 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip 日記

シリコンバレーの帽子屋が話題になっている。自閉症と言っただけで、見事な対応をした帽子屋さんhttp://d.hatena.ne.jp/kuboyumi/20131230/1389076318 自閉症や知的障害の方たちの外出支援をしている人たちならば、きっとそれなりにエピソードは出てくるのではないかと思う(うれしいものも、悲しいものも)。「他でもこういう対応をしてもらえたら感動する」という事例を関係... 続きを読む

「情熱的なボランティア」の後始末 - lessorの日記

2013/12/09 このエントリーをはてなブックマークに追加 170 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip 後始末 ボランティア 日記

自分が勝手に師匠として仰いでいた支援者は、今年のはじめに亡くなった。大きな法人の設立者でもあり、何も障害福祉が存在しなかった地域の開拓者でもあり、実質的な経営者でもあった。知的障害者支援の業界ではよく知られた人である。 「必要なものは創る」「必要なことはする」精神で、次々と新しいものを先駆的に作っていった。障害福祉の制度もほとんど整っていないぐらいの時代。彼は「運動」という言葉を好んで使い、仕事と... 続きを読む

見た目で「知的障害」と判断される、ということ - lessorの日記

2013/09/28 このエントリーをはてなブックマークに追加 186 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip 知的障害 いでたち 見た目 大将 日記

ガイドヘルプで知的障害の彼と、都会へ。 彼はそのいでたちから、なんとなく「違い」を感じさせる雰囲気をもっている。年齢相応の恰好だとか季節感だとかを意識するのは難しい、というか、彼のスタイルのようなものがある。裸の大将まではいかないが、今日は少し寒そうにも見えた。 店で買い物をするときがある。レジに行って、お札を1枚出せれば、たいていの買い物はうまくいくものだ。しかし、店員がいろいろ彼に話しかけるこ... 続きを読む

 
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