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人気順 10 users 50 users 100 users 500 users 1000 users百円の恋/十年遅かった女のブルース: 傷んだ物体/Damaged Goods
オフィシャルサイト ※結末にふれています ジョイス・キャロル・オーツが「オン・ボクシング」の中で“人生は、多くの不安定な点で、ボクシングに似ている。だが、ボクシングは、ボクシングにしか似ていない”と書いて、ボクシングそれ自体をボクシングを超越した何かの象徴とすることは不可能だと言っているのだけれど、その意味では、ボクシングを存在証明の代償行為として使い捨てるのではなく、一人の人間の人生がボクシング... 続きを読む
傷んだ物体/Damaged Goods: マッド −MUD−/マイ・プライベート・アーカンソー
オフィシャルサイト エリス(タイ・シェリダン)とネックボーン(ジェイコブ・ロフランド)がワタシ達と最初に向き合った時、ネックボーンの着ているTシャツにFUGAZIのロゴを認めた瞬間からすでに分かちがたく虜になっている。愛は無償だからこそ尊いんじゃないのかよと14歳の焦燥を禁欲的にかきむしるエリスはまるで小さなイアン・マッケイのようだし、この映画が終始保ち続けるゆるぎない倫理への希求とその透明な実践... 続きを読む
傷んだ物体/Damaged Goods: オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ/いつか晴れ晴れする日
オフィシャルサイト オープニングのクレジットで、ジェレミー“火中の栗を拾う男”トーマスの名前を見つけた瞬間、なに?やっぱりそういう覚悟がいる映画なのもしかしてと少しばかり顔がほころんだのは確かで、視えない敵との極私的な闘争を続けるシステムとかマーケットからのデラシネたちのパトロンとして、キミらが言う地雷案件に埋められた地雷のもの言わぬ殺意こそが俺を惹きつけてやまないんだよねとばかり、ジム・ジャーム... 続きを読む
傷んだ物体/Damaged Goods: 悪の法則/OJには早すぎる
オフィシャルサイト 臆病者は残酷よね、とうそぶくマルキナ(キャメロン・ディアズ)は、マッカーシーの「ブラッド・メリディアン」において、倫理というのは強者から権利を奪い弱者を助けるために人類がでっちあげたものだ、と断言したホールデン判事がアントン・シガーに続いて生まれ変わった仮初めの姿である。前半で渦巻くグロテスクな駄話はそれを口にすることで未踏の脅威を矮小化してみせたつもりが、それは“巻き込まれて... 続きを読む
傷んだ物体/Damaged Goods: エリジウム/「俺達には、俺達しか味方が無えんだ」
オフィシャルサイト この映画を、というかニール・ブロムカンプを信用しないわけにはいかなくなったのは彼が批評の皮肉や諧謔に逃げ込む気など一切ない真顔を隠しもしないからで、こうやって彼は彼の「蟹工船」をこれからも撮り続けていくのだろうということが確信できただけで、もう十分である。それどころか、そのShit the FutureとしてのプロレタリアSFに血の証しを供えるために、マックス(マット・デイモン... 続きを読む
傷んだ物体/Damaged Goods: アイアンマン3/第3話:ロボットを捨ててから夫の様子がおかしい〜発言小町、の巻
オフィシャルサイト ※ネタバレ注意 トニー・スタークが真人間になればなるほどお話としての旨味は消えていくという宿命には結局抗えなかったようで、セカンド童貞を捧げたペッパー・ポッツはもはや聖母と化し、二代目ローディは初代のいなせを上書きできない親友止まりで悪友に至らず、ならばということで投入されたハーレー少年(10歳)との精神年齢共有パートがトニー本来のステップに一番フィットしていたことを思うと、パ... 続きを読む