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人気順 5 users 50 users 100 users 500 users 1000 usersさらば宅八郎 - Pithecanthropus Collectus(蒐集原人)
2020年12月3日 宅八郎の訃報を知った。ご家族の話ではどうやら8月に脳出血で倒れ、そのまま還らぬ人となったらしい。 彼はミニコミ『東京おとなクラブ』のスタッフだった人で、本名を矢野守啓という。ぼくは同時期に刊行されていた歌謡曲ミニコミ『よい子の歌謡曲』のスタッフだった関係で、『東京おとなクラブ』の編集... 続きを読む
父との戦い - pithecanthropus collectus(蒐集原人)
とみさわ録年が明け、1月7日に父が亡くなった。享年84歳。 ずいぶん前に脳梗塞で倒れてから、とりあえず復活はしたものの、最近はかなり恍惚の人状態だったので、そろそろ秒読みだと覚悟はしていた。昼間、ひとりで風呂に入って湯船に浸かった途端に心不全を起こし、そのままポックリ、ということらしい。16日(金)に通夜、17日(土)に葬儀を済ませた。両親の親戚だけを呼んで、あくまでも控え目に。 亡くなったのが7... 続きを読む
真央はもう、23だから - pithecanthropus collectus(蒐集原人)
並べてGO埼玉県は所沢駅の正面、くすのきホールというところで「彩の国古本まつり」という古書市が年に4回ほど開催されている。ギリギリで年末進行を脱出したので、明日が最終日のところを滑り込みで見に行ってきた。 なんだかんだで収穫はあり、それなりに満足はしたのだが、心に引っかかるものを見た。 浅田真央の本である。 『浅田真央、15歳』(文藝春秋社)。 著者はノンフィクション作家の宇都宮直子さんだ。表紙の... 続きを読む
Paint It, Black ─黒くぬれ! - pithecanthropus collectus(蒐集原人)
わるいひと一度でもマニタ書房に来たことがある方なら、様々に分類された本のジャンルのひとつに「やくざ」というコーナーがあるのをご存知だろう。お客様のニーズに応えるという理由はもちろんあるが、それよりも、まず店主が極道者たちにひとかたならぬ興味をもっているからだ。自分の好きな本だけ売る。それがマニタ書房の基本姿勢である。 あるとき、こんな本を仕入れてきた。ブックオフではない。場所は忘れたが、都内のどこ... 続きを読む
暫定! 好きなブックオフベスト10! - pithecanthropus collectus(蒐集原人)
ブックオフ昨晩は、とみさわ昭仁ライター生活30周年記念イベント「蒐集100万年@新宿ロフトプラスワン」へ、たくさんのお客様にお越しいただき、ありがとうございます! 30周年と言いつつ、およそ50年に渡るコレクター人生のあれこれを詰め込んだイベントだったもんだから、あれもこれもと詰め込みすぎて、ひとつひとつのネタが語りきれなかった感はありますな。でもまあ、それはまたいずれ、還暦祝いのときにでもやらし... 続きを読む
第四話 鬼ごっこの終わるとき - pithecanthropus collectus(蒐集原人)
無慈悲出版第一話「2001年リアル初版探しの旅」 第二話「ゾンビとの鬼ごっこを観る前にブックオフで鬼ごっこ」 第三話「4年越しでリアル初版探しに王手をかけた!」 このところ、古本屋のヒマヒマ店主である自分にしては珍しく忙しい日々が続いていた。それは無理もない。マニタ書房はヒマでも、ライター業の仕事が最近増えてきたことと重ねて、亡き妻の三回忌法要(10/27)、マニタ書房開業一周年記念パーティー(1... 続きを読む
4年越しでリアル初版探しに王手をかけた! - pithecanthropus collectus(蒐集原人)
無慈悲出版いまから4年前におれは「2001年リアル初版探しの旅」というエントリーを書いた。 過去ログを読むのめんどくさーい! というズボラ者のために要約してさしあげると、 「山田悠介大先生のデビュー作『リアル鬼ごっこ』は、従来の国語作法を超越した奇々怪々な文章で読む者の常識を激しくグラつかせる。だが、現在手に入るのは重版がかかるたびに校正を繰り返して文章のトゲが抜け落ちたものでしかない。やはり初版... 続きを読む
ナニワのオッチャン弁護士を集めたい - pithecanthropus collectus(蒐集原人)
コレクター大阪に坂和章平という人がいる。通称:ナニワのオッチャン弁護士。 この人、ヒジョーに映画が好きで、本業(弁護士)の合間にひたすら映画を見ては、その感想をコツコツとブログに書いたりなんかしている。最初の頃は個人的な日記に書いていたんだと思うけど、いまはブログ形式でご自身の映画評論を発表し続けている。 弁護士としてはたいへんなキャリアをお持ちで、それに関する著作もたくさんあり、そっち方面では十... 続きを読む
2012年映画とみさわベスト10 - pithecanthropus collectus(蒐集原人)
映画鑑賞の記録2012年にとみさわが見た劇場公開映画のベストテンを記録しておく。 孤島の王(原題:Kongen av Bastoy/監督:マリウス・ホルスト) これまで見てきたなかでずば抜けてパンクな映画。パンクというのは過激という意味じゃない。持たざる者の魂の叫びだ。終盤以降の展開に血が沸騰した。噴出する怒りと獣に堕ちない理性が拮抗する。10代の頃の自分と50歳になったいまの自分が映画館の暗闇で... 続きを読む
古物商の許可証を取得 - pithecanthropus collectus(蒐集原人)
古書市, とみさわ録やった! 本日ようやく東京都公安委員会から古物商の許可証を発行してもらったぜー! こちらのブログしか読んでない方には意味不明かもしれないので簡単に説明しておくと、おれ、古本屋さん始めるの。昔からの夢だったんだよね。すでに神田神保町に店舗物件(兼事務所)を借りてあって、本棚と事務机を運び込んである。そんで、毎日出勤しては手作業でちょっとずつ本を搬入してるんだよ。 開業予定は10月... 続きを読む
古本と酒と泪と男と女とセックスと嘘とビデオテープと太陽と戦慄 - pithecanthropus collectus(蒐集原人)
露骨な宣伝, 古書市4月1日に浮かれているバカの皆さんこんにちは! 今度、こんなことやります!第1回 古本ゲリラ 平日の昼間から酒場と古本屋をハシゴする〈センベロ古本トリオ〉が フリマ的ひと箱古本市を企画しました! ライター、漫画家、小説家などなど各界のクリエイターが集まって 自慢の蔵書を大放出する古本不法集会。 普通の古本市には出てこないレアものが見つかるかも〜。 あと、なにしろ主催が〈センベロ... 続きを読む
人生に影響を与えた45曲 - pithecanthropus collectus(蒐集原人)
エクセル男有名ミュージシャンたちがそれぞれ影響を受けてきた45曲を紹介する、フジテレビの音楽番組「MUSIC SOUP -45r.p.m.」がおもしろい。サイトにはいろんなミュージシャンの45曲リストがアップされていて、それを見ているだけでもいろんなことが見えてきて興味深い。 というわけで、ミュージシャンでもなければ、有名でもないおれだけど、こういうのはすぐにマネしたくなっちゃう性分なので、さっそ... 続きを読む
二十世紀のおマルに - pithecanthropus collectus(蒐集原人)
超越アート20世紀フォックスの映画を見に行くと、上映の前に会社のロゴが表示される。ビルディングの屋上に「20th CENTURY FOX」という文字のスタチューがででーんと設置されており、それを四方からサーチライトが照らし出している有名なアレだ。 これが、昔っから気になって気になってチョー気になって仕方なかったんだよ。何がって、「2」と「0」のパースが狂ってることが! おれは元製図士だったから、こ... 続きを読む
神保町・さぶちゃんの半ちゃんらーめん - pithecanthropus collectus(蒐集原人)
ラーメン男「どさん子」という名前の札幌ラーメン店が都内にぼんぼん出来はじめたのは、おれが小学校にあがったぐらいの頃だっただろうか。サンヨー食品がサッポロ一番の発売を開始したのが1966年で、そのあたりから札幌ラーメンブームが始まったんだよな。 でも、それまでの東京には、いわゆる東京風の正油ラーメンしかなかった。薄口醤油味のスープに細いちぢれ麺。具はシナチクとチャーシューとナルト。あとはネギ。固ゆで... 続きを読む
最高スポーツ映画の最高ベストテン - pithecanthropus collectus(蒐集原人)
映画鑑賞の記録ワッシュさんが年末恒例ベストテン企画をアップされた。今回は「スポーツ映画ベストテン」とのことで、スポーツ映画は野球ものぐらいしか見ないおれだけど、最高におもしろかったスポーツ映画(とスポーツっぽい場面)を10本挙げてみた。 01.『プリティ・リーグ』(1992年/ペニー・マーシャル)プリティ・リーグ [DVD]出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント発売日: 200... 続きを読む
オーディオマニアの行き着く先(中編) - pithecanthropus collectus(蒐集原人)
マニア訪問普段は過疎ってるブログに、前編だけでたくさんのブックマークがつき、とてもありがたいことだと思う。いくつか批判的なご意見もあるようだが、まあ、それも無理はないだろう。批判されるべき点があるとすれば、それはYさんの行動ではなく、それを正しく伝えられないおれの文章力の方だ。その点ははっきりさせておきたい。今回部屋を見せていただいたYさんの名誉のために言っておくが、かれはおかしな人でもなんでもな... 続きを読む
オーディオマニアの行き着く先(前編) - pithecanthropus collectus(蒐集原人)
マニア訪問ある日、旧知の編集者H氏と浅草のもつ焼き屋で打ち合わせをしていたときのことだ。世の中にはいろんなコレクターやマニアがいるよね〜、と、おれは酒の席ではだいたいいつもそんな話ばっかりしているのだが、この日もやっぱりそういう話になった。すると、その編集者H氏は「ぼくの知り合いにものすごいオーディオマニアの人がいるんですよ」というではないか。そういえば、先日読んだ罪山さんのエントリ「めくるめくオ... 続きを読む