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タグ 海外文学録

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『すべての、白いものたちの』ハン・ガン - キリキリソテーにうってつけの日|海外文学録

2019/03/06 このエントリーをはてなブックマークに追加 12 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip ネガフィルム ソテー 葦原 彼女 すべて

顔に、体に、激しく打ち付ける雪に逆らって彼女は歩きつづけた。わからなかった、いったい何なのだろう、この冷たく、私にまっこうから向かってくるものは? それでいながら弱々しく消え去ってゆく、そして圧倒的に美しいこれは? ――ハン・ガン『すべての、白いものたちの』 白をたぐりよせて葦原へ ネガフィルムで写真... 続きを読む

『チリ夜想曲』ロベルト・ボラーニョ - キリキリソテーにうってつけの日|海外文学録

2019/02/01 このエントリーをはてなブックマークに追加 5 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip ソテー 上の空 目の当たり 沈黙 ドーナツ

そうする間にも我々の目は、いかにもチリ人らしく、事態を目の当たりにしたくないというように上の空を装いながら、レストランの壁に黒い稲妻みたいに現れたり消えたりする影絵芝居をじっと観察していた。 ――ロベルト・ボラーニョ『チリ夜想曲』 沈黙、語りたくなかったもの ボラーニョの小説は、ドーナツの穴のようなも... 続きを読む

『火を熾す』ジャック・ロンドン - キリキリソテーにうってつけの日|海外文学録

2019/01/27 このエントリーをはてなブックマークに追加 12 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip ソテー 途方 仔牛 麻痺 吹雪

犬の姿を見て、途方もない考えが浮かんだ。吹雪に閉じ込められた男が、仔牛を殺して死体のなかにもぐり込んで助かったという話を男は覚えていた。自分も犬を殺して、麻痺がひくまでその暖かい体に両手をうずめていればいい。そうすればまた火が熾せる。 ——ジャック・ロンドン「火を熾す」 命の炎が燃え上がる瞬間 ジャッ... 続きを読む

 
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