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人気順 10 users 50 users 100 users 500 users 1000 users「見守り」と「疫学調査」は両立しない――福島の甲状腺検査の構造的問題 稲葉俊哉氏インタビュー/服部美咲 - SYNODOS
右足でアクセルを踏みながら、左足でブレーキをかける 東京電力福島第一原子力発電所(以下福島第一原発)事故後、子どもの甲状腺がんの増加を不安に思う福島県民の声が多く上がった。 福島県は、県民の不安を解消する目的(以下、「見守り」と呼ぶ)で、甲状腺がんやその疑いの有無を超音波機器でふるいわける検査(甲... 続きを読む
レッテルの向こうの「人生」を撮る――椎木透子氏インタビュー / 服部美咲 / フリーライター | SYNODOS -シノドス-
2011年3月、東日本大震災と津波、そして東京電力福島第一原子力発電所の事故(以下福島第一原発事故)のニュースは、世界中を駆け巡った。しかし、とりわけ原発事故後の福島については、インターネット上をはじめとする大小さまざまなメディアで情報が錯綜し、日本国内にいてさえも、正しい情報を見分けるのは難しかった... 続きを読む
公正で倫理的な「天秤」を持つ――がんのスクリーニング検査のメリットとデメリット / 津金昌一郎氏インタビュー / 服部美咲 | SYNODOS -シノドス-
2018.06.15 Fri 公正で倫理的な「天秤」を持つ――がんのスクリーニング検査のメリットとデメリット 津金昌一郎氏インタビュー / 服部美咲 近年日本では、「国民の2人に1人が一生に一度は「がん」と診断される」と推計されている(85歳までの年齢を5歳ごとに区切って算出する「年齢階級別罹患率」による)。 また、国立がん研究センターがん対策情報センター公開の以下のグラフを見ると、日本人のがんに... 続きを読む
「医師の知識と良心は、患者の健康を守るために捧げられる」――福島の甲状腺検査をめぐる倫理的問題 / 大阪大学・髙野徹氏インタビュー / 服部美咲 | SYNODOS -シノドス-
甲状腺スクリーニング検査の倫理的問題 2011年10月以降、福島県では県民健康調査の一環として、甲状腺のスクリーニング検査(無症状の集団に対して超音波で甲状腺の状態を調べる検査)を継続している。対象は事故当時おおむね18歳以下だった福島県民(1994年4月2日から2014年4月1日までに生まれた県民)約38万人で、2018年現在3巡目を実施し、2018年5月からは4巡目が開始される予定である。 甲... 続きを読む
心の中にも安全な場所をつくるということ――前田正治インタビュー / 服部美咲 / フリーライター | SYNODOS -シノドス-
東京電力福島第一原子力発電所の事故の後、福島県が2011年から実施している県民健康調査の一環として、「こころの健康度・生活習慣に関する調査」が行われている。これは、主に避難指示が出た区域などの住民を対象に、住民の健康を「こころ」と「からだ」の両方の面から見守りながら、必要なケアを提供するための調査である。アンケート調査の結果、支援の必要があると判断された場合には、電話などにより支援が行われることも... 続きを読む
科学を福島の住民の生活につなぐ 丹羽太貫×早野龍五 / 服部美咲 / フリーライター | SYNODOS -シノドス-
「基準値は安全と危険の境界ではない」 2017年8月、放射線相談員等についての会合が福島県いわき市で開かれた。放射線相談員は、住民が放射線と向きあいながら暮らしていく上での様々な相談に応じるべく県内各地に配置されている。会合では、避難指示が解除された地域の相談員から、「国が除染の目標として示した年間追加被曝線量(以下「年間」と略記)1mSvという数字、そこから算出された毎時0.23μSvという数字... 続きを読む
福島に遊びにいくということ――「相馬で気仙沼さんま寄席」と糸井重里さんの想い / 服部美咲 / フリーライター | SYNODOS -シノドス-
支援ではなく「楽しむため」に 2017年9月17日からの2日間、福島県相馬市で「相馬で気仙沼さんま寄席」が催された。17日には落語家の立川志の輔さんによる落語の寄席、また翌日には気仙沼のさんまが振舞われ、地元相馬の米や加工品などを売る朝市が開かれた。 仕掛け人は株式会社ほぼ日の代表・糸井重里さん。糸井さんは、2014年の秋に東京大学名誉教授早野龍五さんと、東京電力福島第一原発事故後の福島について対... 続きを読む
「福島で次世代に放射線被曝の影響は考えられない」ということ――日本学術会議の「合意」を読みとく / 服部美咲 / フリーライター | SYNODOS -シノドス-
日本学術会議の報告 2017年9月1日、日本の科学者を代表する組織である日本学術会議の臨床医学委員会放射線防護・リスクマネジメント分科会が、「 子どもの放射線被ばくの影響と今後の課題―現在の科学的知見を福島で生かすために― 」という報告書(以下『9.1報告』と表記)を出した。これは、東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う子どもの健康への放射線影響と、被曝の健康影響についての社会的な理解や不安の状... 続きを読む
福島における甲状腺がんをめぐる議論を考える――福島の子どもをほんとうに守るために / 服部美咲 / フリーライター | SYNODOS -シノドス-
震災・事故後、確かな歩みを進めてきた福島の情報が、十分に伝わっていないという現状があります。「STOP!福島関連デマ・差別」がお届けするシリーズ「 福島関連報道を検証する 」では、その背景にある福島をめぐる報道のあり方を検証していきます。 「福島でがん増加はない」が専門家の常識 2017年4月19日、諏訪中央病院医師の鎌田實氏の記事「 福島県で急速に増え始めた小児甲状腺がん 」が注目を集めた。これ... 続きを読む
物理学者・早野龍五が福島で示した光――研究者として福島に向き合うということ / 服部美咲 / フリーライター | SYNODOS -シノドス-
「早野さんが東京にいるなら、私も東京から逃げません」 東日本大震災に伴う東京電力福島第一原発事故の後、様々な情報や意見が錯綜し、多くの人々が信頼できる情報を求めた。その中で、15万人以上の人々が信頼をおいたのは、Twitterアカウント「@hayano」が淡々と発信する確かな根拠を付したデータとそれに基づいたグラフだった。 そして情報発信の合間に挟みこまれる、事故前と変わらない穏やかな日常を描写す... 続きを読む
なぜ外国人技能実習生は自ら働きすぎるのか――過重労働をめぐる日本との構造的な違い / 服部美咲 / フリーライター | SYNODOS -シノドス-
あるフィリピン人技能実習生の死から考える 電通の女性社員の自殺が労災認定されたニュースをきっかけに、長時間労働の問題が注目を集めている。そんな中、2014年に心不全で亡くなったフィリピン人の外国人技能実習生が過労死認定されるという ニュース が流れた。 外国人技能実習生制度を「現代の奴隷制度」と非難する論調はかねてより根強くあったものの、このニュースを受けて「企業名を明かすべきだ」「日本の長時間労... 続きを読む