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人気順 10 users 50 users 100 users 500 users 1000 usersJ SPORTS|コラム 【後藤健生コラム】速いだけがいいサッカーではない。横浜FMを破った仙台
「スピード感」がサッカーの魅力の1つであることは間違いない。 タッチライン沿いに送り込まれたスルーパス……。ウィンガーが全速力で追う。DFも必死で戻る。一瞬早く追いついたウィンガーがクロスを入れ、そこにストライカーが走りこんでダイビングヘッドでゴールを狙う……。中盤では、スピードのあるパスが、ダイレクトで回り、パスをカットしたチームは間髪を入れずにトップにボールを預けて攻める……。それが、スピード... 続きを読む
J SPORTS|コラム 【後藤健生コラム】川崎を粉砕!首位決戦を前に、走るサッカーが花開く
Jリーグ・ヤマザキナビスコカップ2回戦で、横浜F・マリノスが、川崎フロンターレを粉砕した。「4−0」というスコアもそうだが、試合内容もまさに「粉砕」という言葉にぴったりのゲーム。日本の国内の試合ではちょっと珍しいような圧倒的な勝ち方だった。 相手の川崎は、連敗の泥沼の真っ只中にいる。それでも、「別の大会」であるナビスコカップの試合とあって、気丈に顔を上げて戦う姿勢は見せていたのだが、プレーにはどう... 続きを読む
J SPORTS|コラム 【後藤健生コラム】浦和レッズの長期低迷は日本サッカー全体の損失
浦和レッズが、柱谷幸一GMを解任し、山道守彦総務部長を強化部長兼GM代行とする人事を発表したそうだ。 Jリーグを代表するクラブの一つだったはずの浦和は、ここのところ低迷を続け、今シーズンも25節終了時点で14位と低迷。降格圏のチームとの勝点差は少し離れているものの、最早、J1残留以外に目標を見出せない状態だ。たまたまGM解任の直接のきっかけとなった第25節のモンテディオ山形戦で久しぶりに浦和レッズ... 続きを読む
J SPORTS|コラム 【後藤健生コラム】五輪切符獲得!バックアップ選手の育成本大会への課題
中国がオーストラリアに敗れたことで、女子代表(なでしこジャパン)のロンドン・オリンピック出場が決まった。「他力本願」の予選突破決定だっただけに「あっ気なく」といった印象だが、「4試合を終えて3勝1分」というのだから、星勘定としては完勝に近い。しかし、試合内容は良くなかった。とくに、北朝鮮との試合は完全な負けゲームだった。 北朝鮮は、フィジカル・コンタクトの強さや運動量などだけではなく、テクニックも... 続きを読む
J SPORTS|コラム 【後藤健生コラム】日本代表、阿部を入れたメンバー変更は空回り…
09月07日 【後藤健生コラム】日本代表、阿部を入れたメンバー変更は空回り…垣間見えたザッケローニのアウェー観 ザッケローニ監督は、初戦の北朝鮮との試合から中盤の構成を変えてきた。4-2-3-1のシステムはいじらずに、ボランチの一角に阿部勇樹を入れて遠藤保仁と組ませ、長谷部誠を一列前のトップ下に置いたのだ。長谷部の前線への飛び出しを使おうという意図もあったのだろうが、基本的には「よりディフェンシブ... 続きを読む
J SPORTS|コラム 【後藤健生コラム】控え組では機能しないなでしこ、控えに不安のフル代表
女子のロンドン・オリンピック予選が始まり、佐々木則夫監督は初戦のタイ戦のピッチに多くの控え選手を送り込んだ。もちろん、強行日程を考慮して、控えを充実させ、選手を休ませながら5試合を戦い抜くためだ。だが、4人すべてが入れ替わったMFではパス回しがギクシャクし、攻めが遅れて、とうとう前半を無得点で折り返すことになってしまった。 しかたなく、佐々木監督は後半の開始と同時に宮間あやを投入する。すると、宮間... 続きを読む
J SPORTS|コラム 【後藤健生コラム】37年ぶりの完勝。そして再確認した遠藤の価値
3-0で試合が後半にさしかかると記者席で話題になった。「日本が韓国にこれだけ完勝したのがいつ以来か」という話題である。少なくとも、21世紀に入ってからこんな勝ち方は一度もなかった。ジーコ監督のときに2回勝っているはずだが、あの永井雄一郎の超ラッキーゴールで勝った試合と、終了間際にCKから中澤佑二が叩き込んだ東アジア選手権での勝利。どちらも薄氷の勝利である。その前をたどっていくと、フランス・ワールド... 続きを読む
J SPORTS|コラム 【後藤健生コラム】「質の違い」は感じても、コパに見劣りしないJリーグ
コパ・アメリカの決勝を見てから、月曜日にはウルグアイを観光。火曜日にはチリでの火山の噴火の影響で飛行機が飛ばなくなっていたらしいが、翌水曜日には予定通りに現地を出発。30時間以上をかけて。金曜日の夜に日本に戻ってきた。1ヶ月ぶりの日本。花屋の店先に「なでしこ あります」とか、大きく書いてあるのを見てびっくりである……。そして、帰国翌日はもう週末だったのでJリーグの観戦に出かけた。J1の川崎フロンタ... 続きを読む
J SPORTS|コラム 【後藤健生コラム】守備を強化しなくては最終予選は予断を許さないU-22
U-22日本代表が、なんとか第1戦の貯金を守り切って2次予選突破を決めたが、しかし、クウェートごときにあそこまで苦戦するとは……。最終予選が思いやられる。アウェーでの第2戦には、戦うべき敵がいくつかあった。①クウェートというチーム。②クウェートのラフな戦い方。③ユセフ・ナセルというセンターFW。④摂氏39度という暑さ。そして、⑤荒れたピッチコンディション。の5つである。①と②については問題なかった... 続きを読む
J SPORTS|コラム 【後藤健生コラム】自在に戦い方を変えられる柏に見る「完成度」の高さ
J1リーグ第14節で、柏レイソルがシュート数わずか4本で2ゴールを奪って、横浜F・マリノスに完勝した。シュート4本で「完勝」というのも不思議な気がするが(横浜のシュート数は4倍の16本)、内容を見れば、やはり、この試合は柏の完勝-横浜の完敗である。今シーズンの横浜は去年のような「ちゃぶる」サッカーではなく、まるで岡田武史監督の下で2連覇した頃のような堅守速攻型である(もちろん、当時の守備はもっと「... 続きを読む
J SPORTS|コラム 【後藤健生コラム】ハマム氏のオウンゴールで決着したFIFA会長選
この1週間くらい、僕のアドレスに、まるで迷惑メールのようなものがしつこく送られてくる。差出人は、モハメド・ビン・ハマム。そう、AFC会長にしてFIFA会長候補で者ある。AFCの「メディアチャンネル」のアドレスから送られてくる。ここに登録してある全員人宛に送ってくるらしいから、日本でも多くのライターがこのメールを受け取っているようだ。まあ、一応保存はしているが、あまり読んでも明るい気持ちになれない内... 続きを読む
J SPORTS|コラム 【後藤健生コラム】究極のショートカウンターを完成させたユナイテッド
イングランド・プレミアリーグ終盤の注目の一戦で、マンチェスター・ユナイテッドがチェルシーを粉砕して優勝に王手をかけた。スコアは2-1であり、スタッツだけを見れば、それほどの差がついた試合ではないが、流れを見ると前半23分までに2点を奪ったマンチェスター・ユナイテッドの圧勝と言ってもいい試合だった。両者の差は、「いかに早く相手ゴール前にボールを運べるか」という点にあった。キックオフからわずかに36秒... 続きを読む
J SPORTS|コラム 【後藤健生コラム】夏には、ナイトゲームはできるのか?
04月06日【後藤健生コラム】夏には、ナイトゲームはできるのか?それなら、いっそのこと「秋春制」に移行してはどうなのか?Jリーグの、再開後の日程が発表された。3月11日の東日本大震災発生によって第2節から休止されていたJリーグは、4月23日に再開。4月と5月は関東・東北の電力不足の地域では夜間試合は行わないことになった。大震災直後、被災地で救助・救命活動が行われ、被災者の皆さんが避難所で困難に直面... 続きを読む
J SPORTS|コラム 【後藤健生コラム】「采配」で流れをつかんだアジアカップの優勝
オーストラリアは、準決勝までの5試合で失点がわずかに1点と堅守を誇るチームだった。その強さは、両サイドバック、右のウィルクシャー、左のカーニーにあった。彼らが、相手に簡単にクロスを入れさせないのである。そして、たまたまクロスが入っても、中央にはオグネノフスキーという高さのある選手と、キャプテンであるニールがいて、鉄壁の守りを見せる。しかも、オーストラリアの両サイドバックは積極的に前に進出して、遠め... 続きを読む
J SPORTS|コラム 【後藤健生コラム】日本代表のサッカーはアンチフットボールなのか?
ワールドカップ初の8強を目指した日本は、パラグアイ相手に真っ向勝負を挑んでPK負けという形で2010年の挑戦を終えた。パラグアイは、伝統的に守備の強い国だ。一方の日本も、今大会では堅い守備からのカウンターやセットプレーからの得点で勝ち上がってきた。実際、試合が始まってみると、両チームの慎重さが目立った。相手のミスを拾って大久保がいきなシュートを放ったが、これがこの試合のテーマだった。自らのビルドア... 続きを読む