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人気順 10 users 50 users 100 users 500 users 1000 users鳥山明さんのいなくなった日3【夏目房之介のマンガ与太話 その30】 | マンバ通信
鳥山明は、縦の間白(コマとコマの間)より横の間白を広くとり読みやすくする工夫など、先鋭的な作品ではむしろダサく見えてしまう表現上の更新もしている。が、それが典型的に示すように、新しい革新的な表現に注目しがちな批評言説からは注目されにくい作風である。けれど、彼は間違いなくジャンプ最盛期の牽引役で、... 続きを読む
すがやみつる『コミカライズ魂』【夏目房之介のマンガ与太話 その15】 | マンバ通信
『コミカライズ魂 『仮面ライダー』に始まる児童マンガ史』 私と同じ1950年生まれのすがやみつるさんは、とんでもない人である。マンガの話を研究者などとしていると、「あ、それはね…」といって、誰も知らないような内輪話を始める。あっけに取られていると、じつは石ノ森章太郎、ジョージ秋山などのアシスタント経験が... 続きを読む
漫画家の宮谷一彦が死去 はっぴいえんど『風街ろまん』のジャケット画も担当 - amass
はっぴいえんどのアルバム『風街ろまん』のジャケット画も担当、『ライク ア ローリングストーン』『性蝕記』『肉弾時代』『人魚伝説』などで知られる、漫画家の宮谷一彦が死去。漫画家のいしかわじゅん、漫画批評家/漫画家の夏目房之介が訃報を伝えています。76歳でした。 宮谷一彦は大阪府生まれ。石ノ森章太郎の漫画... 続きを読む
追悼 宮谷一彦:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ
追悼 宮谷一彦 宮谷一彦さんが亡くなった。2022年6月28日。心よりご冥福をお祈りいたします。 お会いしたことはない。むしろ遠ざける心理があった。それだけ大きな存在で、厄介な存在でもあったということだろう。 2000年3月「BSマンガ夜話」で、たまたま刊行された宮谷『肉弾時代』を契機に放映することになった。僕は... 続きを読む
「浦沢直樹の漫勉」と諸星大二郎の「謎」【夏目房之介のマンガ与太話】 | - マンバ
現在、検索候補表示・絞り込み検索・無料マンガ画面にて障害が発生しています。ご迷惑をおかけしますが、復旧までしばらくお待ちください。 いやあ、まさか諸星大二郎先生が漫画を描いている瞬間を目にできることが今生であろうとは思わなんだ。 NHK「浦沢直樹の漫勉」*1という番組である。浦沢直樹が漫画家と、その執筆... 続きを読む
手塚治虫とサントリー学芸賞 - jun-jun1965の日記
2006年に竹内一郎(さいふうめい)が『手塚治虫ーストーリーマンガの起源』でサントリー学芸賞を受賞した時、何人かのマンガ研究者が激しく攻撃した。宮本大人、夏目房之介、藤本由香里らで、「マンガ学会」の人たちであった。しかし、攻撃は激しいものの、具体的にどこがどういけないのか、奇妙に不明瞭な、そのくせや... 続きを読む
小学館「日本短編漫画傑作集 少年青年漫画篇」:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ
小学館から、いしかわじゅん、江口寿史、呉智英、中野晴行、村上知彦、山上たつひこを選者にした「日本短編漫画傑作集」刊行。が、ツイッターで「少女漫画がない」と指摘され「少年青年漫画篇」とタイトルに付けて3巻まで刊行した。検索してみたが、誰がどの巻の選者なのか、今のところ僕には分からない。各巻別選者では... 続きを読む
マンガ批評とマンガ研究の結節点(前編) ――伝説の「漫画史研究会」とは何だったのか | マンガ・アニメ3.0
夏目房之介『マンガ学への挑戦――進化する批評地図』(NTT出版、2004年)、伊藤剛『テヅカ・イズ・デッド――ひらかれたマンガ表現論へ』(NTT出版、2005年)、秋田孝宏『「コマ」から「フィルム」へ――マンガとマンガ映画』(NTT出版、2005年)、そして『ユリイカ』2006年1月号「特集:マンガ批評の最前線」(青土社、2005... 続きを読む
マンガはどう語られてきたのか(前編) ――夏目房之介が語る、自分たちの世代の功罪と マンガ表現論・BSマンガ夜話の果たした役割 | マンガ・アニメ3.0
本記事は、豊島区役所本庁舎にて2月1日~11日にかけて行われた東アジア文化都市2019豊島マンガ・アニメ部門のオープニング展示「区庁舎がマンガ・アニメの城になる」にて上映されたインタビュー映像の採録である。お話をうかがったのは、クリヨウジ先生、さいとう・たかを先生、里中満智子先生、しりあがり寿先生、夏目... 続きを読む
二松学舎シンポジウムについて:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ
二松学舎シンポジウム「誰が漱石を蘇らせる権利をもつのか? 偉人アンドロイド基本原則を考える」(2018年8月26日)について 漱石の偶像化には賛成できない 夏目房之介 シンポジウム当日はまず平田オリザ氏作・演出の「アンドロイド演劇」『手紙』(女優の正岡子規とアンドロイドの漱石がロンドン滞在中の手紙について... 続きを読む
1月26日シンポジウム「マンガ研究とアーカイブ」:夏目房之介の「で?」:ITmedia オルタナティブ・ブログ
http://mediag.jp/project/project/archive.html 26日(土)は、午後から文化庁のシンポジウムに参加。冒頭で短い挨拶をし、清水勲先生の講演のあと、佐々木果氏の司会による京都精華の吉村和真氏、明大の宮本大人氏、北九州漫画ミュージアムの表智之氏による各自発表とシンポジウムがあった。 マンガのアーカイブズの調査、連携についての構想は、マンガ研究の進展に伴う大きな... 続きを読む
細馬宏通『ミッキーはなぜ口笛を吹くのか アニメーションの表現史』新潮社:夏目房之介の「で?」:ITmedia オルタナティブ・ブログ
https://www.shinchosha.co.jp/book/603735/ 細馬宏通『ミッキーはなぜ口笛を吹くのか アニメーションの表現史』(新潮社 2013年10月25日刊)を送っていただいていたのだが、ちょっと忙しかったので、ようやく読んだ。 いやあああ、これはすっごく面白い本です。オススメです。とくに、映画史、アニメ史、あるいはマンガについても研究的な興味のある向きは、ぜひとも読んで... 続きを読む
宮崎駿『風の谷のナウシカ』マンガ版と「読みにくさ」:夏目房之介の「で?」:ITmedia オルタナティブ・ブログ
学習院身体表象の担当ゼミ(批評研究)で、以下のようなレジュメの発表を行いました。 2013.10.2-9 マンガ・アニメーション芸術批評研究(3限) 宮崎駿『風の谷のナウシカ』マンガ版と「読みにくさ」 夏目房之介 ※以下のメモは、今秋提出の当専攻博士課程後期・砂澤雄一の『風の谷のナウシカ』についての博士論文に触発されたものである。 1)『ナウシカ』マンガ版は読みにくいのか? 阿部幸広「究極の、... 続きを読む
日経は大衆文化系弱いね:夏目房之介の「で?」:ITmedia オルタナティブ・ブログ
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGR0400S_U3A200C1000000/ アングレームBD祭で『ドラゴンボール』が特別賞、という記事なのだが、 〈日本漫画などに影響を受けたフランス人が描くフランスの漫画は「バンド・デシネ」と呼ばれ、フランスの文化・芸術の一角を占めている。〉 とある。すごいね、どうも。 たしかに日本マンガに影響を受けたBDもあるし、日本... 続きを読む
「漫画サンデー」休刊:夏目房之介の「で?」:ITmedia オルタナティブ・ブログ
毎日jp 「漫画サンデー:54年の歴史に幕 2月休刊へ」 Yahooニュース 「出版社、書店、取次不況の実態…新刊の7割が返品、コンビニでも雑誌売れない」 「漫画サンデー」が休刊するようだ。60年代、漫画集団系の「大人漫画」の雑誌であり、やがて手塚治虫『人間ども集まれ!』、藤子不二雄A『毛沢東伝』など、ストーリー・マンガ、劇画に移行し、老舗漫画雑誌としてがんばってきた。ここしばらく、『静かなるドン... 続きを読む
ごく個人的な村上春樹の小説についての感想:夏目房之介の「で?」:ITmedia オルタナティブ・ブログ
これは、ごく個人的な話で、村上春樹の小説についての批評とか分析ではない。なので、村上春樹の小説のファンや、その批評に興味のある人は読んでも意味がない。村上春樹の小説を僕が読んできて、やがて読まなくなり、最近また読み始めた、ただそういう話なので、一般的にも、別に面白い話ではないだろう。 要するに、個人的な記録のようなものだ。 村上春樹が文芸新人賞をとって最初の単行本が出たとき、初めて彼の小説を読んだ... 続きを読む
『俺はまだ本気出してないだけ』5:夏目房之介の「で?」:ITmedia オルタナティブ・ブログ
終わったと思っていた青野春秋『俺はまだ本気出してないだけ』(小学館)の5巻が出てた。 少し前、近所のカフェに全4巻置いてあって、読んだらヒジョーに面白かった。40歳になってもだらだらと正業につかず、オヤジに説教されても馬耳東風で、しかも突然マンガ家になるといいだし、しょうもないマンガを描き続ける本当にダメなオヤジの話だ。出て行った妻との間に思春期の娘がいて、一緒に住んでいる。主人公は、オヤジのスネ... 続きを読む
三年小成、八年中成、十年大成:夏目房之介の「で?」:ITmedia オルタナティブ・ブログ
ここんとこマジメに日曜の李先生講習会にも参加。 前回の講習会で、李先生が「これまで熊、龍、単勾、獅子とやってきたが、どれが好きですか?」という質問をしたので、休憩中に「僕がもし応えるとしたら、今は熊が好きです。リラックスを感じられるから。でも、何と説明していいかわからないが、今は単勾、獅子が重要だと、僕の体が僕にいうんです」とツタない英語で伝えた。そのあと李先生は、脳ではなく、体がどうのこうの」と... 続きを読む
『魔法少女まどかマギカ』:夏目房之介の「で?」:ITmedia オルタナティブ・ブログ
アニメ『魔法少女まどかマギカ』全回を観てみました。 面白かった。「魔法少女」物そのものをロクに知らないけれども、構造がそのジャンルのパロディというか、メタ物になっているのはわかる。メタ物にするときの、一種の「悪意」も効果的だし、同時にそれを最後にまとめる力技もなかなかだと思う。そもそも、メタにすると、本来的に話は終わらないし、まとまらないのがホントなのね。ほぼ、宗教宇宙観になってますが(「セカイ系... 続きを読む
『からだの文化』ついに刊行!:夏目房之介の「で?」:ITmedia オルタナティブ・ブログ
えらくお待たせしましたが、やっと出ました。 が、じつはまだ仕事場に行けてないので、見てません。 というわけで、執筆者の一人、師(もろ)茂樹さんの報告を、とりあえず見てください。 http://moroshigeki.hateblo.jp/entry/2012/07/05/191005 続きを読む
山本陽子『絵巻の図像学 「絵そらごと」の表現と発想』:夏目房之介の「で?」:ITmedia オルタナティブ・ブログ
山本陽子『絵巻の図像学 「絵そらごと」の表現と発想』(勉誠出版)を送っていただいた。 これは、とてもありがたい本である。まず、絵巻物のさまざまな問題の検証。第一部の「僧の声-絵巻の声の線の性格と起源について-」は、人間や動物から出る声と思われる線について、その種類、分類、変遷過程、そして声明の楽譜の線からの類推など、興味深い表現要素を、まるで推理小説のように解きながら追ってゆく。論文として、とても... 続きを読む
『有害コミック撲滅! アメリカを変えた50年代「悪書」狩り』:夏目房之介の「で?」:ITmedia オルタナティブ・ブログ
デヴィッド・ハジュー『有害コミック撲滅! アメリカを変えた50年代「悪書」狩り』(小野耕世、中山ゆかり訳 岩波書店)読了。素晴らしい本です。460p2段組の分厚い本なのに、次が知りたいのでページを繰るうちに読み終えてしまった。 地道な取材、インタビュー、当時の記事などを積み重ね、具体的に何が起き、誰が何を思い、話したかが、きちんと書かれているので、今まで漠然としていた50年代にアメコミをほぼ壊滅さ... 続きを読む
内記俊夫さんが亡くなった:夏目房之介の「で?」:ITmedia オルタナティブ・ブログ
「現代マンガ図書館」を作られ、私費で貸本を中心に膨大なマンガを保存整理され、日本のマンガ研究に大きな貢献をされてきた内記俊夫さんが亡くなられた。 内記さんは、江戸っ子らしい気風の素敵な方だった。よく会場を手配してくれたマンガ史研究会では、いつも分け隔てない態度で若い人たちにも接し、気さくに何でも話してくれた。長い間、私財を投じてアーカイブを支えてこられた彼に手塚特別賞が贈られたときは、本当に嬉しか... 続きを読む
島本和彦に『あしたのジョー』論を吹き込まれる:夏目房之介の「で?」:ITmedia オルタナティブ・ブログ
小学館のパーティは、立錐の余地もない混雑ぶりで、ようやく中野晴行氏に会い、それから回遊しようと会場の半分まできたら、中央前のテーブルから声がかかった。ベレー帽をかぶり手塚風になった島本和彦さんだった。 僕が横に座ると、「さああ、行きましょうか!」と腕まくりをして、いきなり島本節の『あしたのジョー』論が熱く始まった。面白かったし、その通りだと思うので感心して(たまに突っ込みつつ)聞いていたが、あの有... 続きを読む
談志さん、逝く:夏目房之介の「で?」:ITmedia オルタナティブ・ブログ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111124-00000010-sph-ent 立川談志さんが亡くなった。 米澤図書館でのイベントの後の打ち上げ会で知って、びっくりした。 僕は、中学のときに談志さんの『現代落語論』(三一書房)という新書で、あらためて落語に「入門」し、それから落語好きになった。志ん生、文楽を知ったのも、その本だった気がする。 談志さんの噺は、... 続きを読む