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人気順 10 users 50 users 100 users 500 users 1000 users「そこまでして生きたくない」 80代の父の不安と絶望:朝日新聞デジタル
「あと1年持つかな……。たぶん、死んじゃっているよ。とにかく歩くのが容易じゃない。このごろ、トイレに行くのもおっくうになって……」 私が、この「マンスリーコラム」の執筆もあって、実家で会話していたときの話だ。この予期せぬ言葉に絶句するとともに、改めて高齢者が内に抱えている衰えへの不安とその先にある絶望感を感じ取った。これから1年以内にやっておきたいことを尋ねたが、「ない」と父は答えた。 80歳代前... 続きを読む
認知症は人生の終わりじゃない 「常識」変えた本人の力:朝日新聞デジタル
■「恍惚(こうこつ)の人」から「希望の人びと」へ:1(マンスリーコラム) 「認知症」「アルツハイマー」。この言葉を聞いて、あなたはどんなことを思いますか? 今年4月、国際アルツハイマー病協会国際会議(認知症の国際会議)が京都市で開かれ、65カ国・地域から4千人以上、認知症の本人も約200人が参加した。 オープニングに登壇した丹野智文さん(43)が語った。 「ここで私が話をしようと思った理由は、認知... 続きを読む
「町内会をやめたら…」 ベッドタウンに暮らす母の不安:朝日新聞デジタル
■介護と医療の足元で:1(マンスリーコラム) 「町内会やめていいかな?」 埼玉県内に暮らす母親から、今春こんなことを言われた。実家では、脳梗塞(こうそく)による後遺症に加えて肺がんを患う80歳近い父親を、70代後半の母親が支えている。私は東京都内で家族と暮らし、2週間に1回程度、実家に帰っている。 私は「えっ」と耳を疑った。医療・介護の現場や政策を取材していると、これからは「地域包括ケア」が重要で... 続きを読む
高齢者8人を殺した家政婦「早く給料ほしかった」 中国:朝日新聞デジタル
■老いる巨龍――事件で見る中国の少子高齢化:3(マンスリーコラム) 中国南部、広東省広州市にある裁判所、同市中級人民法院。昨年5月、お年寄りの自宅で住み込みで世話をしていた元家政婦の女、何天帯被告(46)に死刑判決が下され、即日執行された。 何被告は、世話をしていた8人のお年寄りの殺害と、2人に対する殺人未遂を認めた。わずか1年半の間に繰り返された凶行は世間に衝撃を与え、裁判中の被告の様子はテレビ... 続きを読む
2人目は産みたくない 「国の老い」急激に進む中国:朝日新聞デジタル
■老いる巨龍――事件で見る中国の少子高齢化:2(マンスリーコラム) 「ぼくのお父さんとお母さんは2人目の子はいらない。もう小さな息子がいるからだ――携帯電話」 昨夏、江蘇省で開催された子どもの詩のコンクールで一等賞を獲得した、同省常州市に住む小学6年生、費東(フェイトン)君の「携帯電話」と題した詩に、こんな一節があった。 地元紙のインタビューに対し、費君は、両親が朝も夜も携帯電話で忙しそうに話して... 続きを読む