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人気順 10 users 50 users 100 users 500 users 1000 usersデザインと哲学、その未分の源流で | TEXTS | ÉKRITS / エクリ
オブジェクト指向の哲学とデザイン 清水高志: 最近僕は概念を造形的に考えることが多くて、それが哲学とデザインに共通する話につながってくるんじゃないかと思っています。 ドゥルーズは『ベルクソニズム※1』などの書物で、概念は最初から複数の概念対が複合したものとしてあると語っています。たとえばプラトンは『パ... 続きを読む
タイポグラフィ – 言語造形の規格化と定数化の軌跡 / 白井 敬尚 | ÉKRITS / エクリ
タイポグラフィ、すなわち活字版印刷術は、金属活字(鋳造活字、メタル・タイプ)であれ、写植活字(写真植字用活字、フォト・タイプ)であれ、また電子活字(デジタル・タイプ、フォント)であっても、活字版印刷術創始以来550年以上にわたって「活字」を用いて言語を組み、配置・印刷し、テキストを描写・再現させる技... 続きを読む
音楽、数学、タイポグラフィ / 鈴木 丈 | ÉKRITS / エクリ
タイポグラフィとしてのスタイルシート タイポグラフィでは、文字や単語は機械的な手法で生み出されます。……(サイズや位置などの)情報は他の人に渡すことができ、別の機会にまったく同じものを再現することもできます。 フレット・スメイヤーズ『カウンターパンチ※1』 タイポグラフィとは、人の手によって直接描かれる... 続きを読む
アッシュビルに旅して – ブラックマウンテンカレッジ考 #1 / 永原 康史 | ÉKRITS / エクリ
ブラックマウンテンカレッジのことを書いてみようと思い立ったのは、縁あってジョセフ・アルバースの“Interaction of Color”の監訳作業※1をしていた2016年春のことだ。それから2年たった今、ようやく手をつけることができた。 ブラックマウンテンカレッジ(以下、BMC)は、1933年から1957年の25年間、アメリカ東南部ノー... 続きを読む
芸術作品と社会の双対性を目指して / 久保田 晃弘 | ÉKRITS / エクリ
随伴函手は至るところに現れる。ソーンダース・マックレーン『圏論の基礎』初版への序 共感と反感は、それだけでは何の役にもたちません。真理のみが人々を結びつけるのです。『ドキュメント ヨーゼフ・ボイス』共同記者会見 1. はじめに 前稿「芸術的活動の数理的描写」では、アーベル圏というホモロジー代数が展開でき... 続きを読む
ゲームアートにおけるゲーム世界の自律性 – ミルトス・マネタスとビデオゲーム以後の芸術 / 谷口 暁彦 | ÉKRITS / エクリ
ゲームアートとは何か 「ゲームアート」とは一体なんだろう。「ゲームアート」あるいは「game art」というキーワードで、Googleで画像検索をしてみると、薄靄のかかった幻想的な風景や、いかついライフルや大剣を持って立っている、鎧や甲冑に身を包んだ人物たちのイラストが数多く表示される。その画像の参照先のサイトを閲覧すれば、どれも実際に販売され、流通しているビデオゲームに関係したイラストであること... 続きを読む
濾過されるデザインのプロセス — 分別の超越・未分明の自覚 / 中村 将大 | ÉKRITS / エクリ
スーツを仕立てるプロセス 過日、スーツをこしらえました。この歳になれば、オーセンティックな服のひとつでももっていてよかろうとおもいましたし、ある時期のマイルス・デイヴィス、あるいは山田五郎氏のように、なかば普段着としてそれを纏いたいともかんがえたからです。世代的なものもあり、エディ・スリマン時代のディオール・オムのような、攻め込んだモードなシルエットには後ろ髪を引かれつつも、スタンダードを経験する... 続きを読む
ポスト人間中心時代の理性によるデザイン / 久保田 晃弘 | ÉKRITS / エクリ
インターフェイスデザインをめぐる思考実験 2015年の11月に日本語版が出版された『スペキュラティヴ・デザイン』の冒頭には、著者のアンソニー・ダンとフィオナ・レイビーのデザイン宣言ともいえる「A/B」の表が掲げられている。ここで「A」というのは、ふつう理解されている肯定的なデザイン。「B」というのは、彼らが実践しているところのデザインである。 「B」のふつう理解されている肯定的なデザインというのは... 続きを読む
アクセシビリティという意味への問い / 浅野 紀予 | ÉKRITS / エクリ
哲学における「アクセス」 いかなる必然性にも確率にも従わず、先行する状態にまったく含まれていない状態を創発させることができる時間。そのような時間を考えるとき、現在は未来をはらんでいるわけではなく、過去の経験から未来を予測することもできない。それは人間にとって厳しい現実となるかもしれないと同時に、わたしたちの未来が、充足理由律から解き放たれることを意味している。 浅野紀予「思弁的世界とコミュニケーシ... 続きを読む
学習まんが「記号とアブダクション」 | ÉKRITS / エクリ
PDF版 まんが本編に加え、この作品の解説や参考文献などもご覧いただけます。 学習まんが「記号とアブダクション」PDF版 冊子版 オンラインショップ「ÉKRITS STORE」にて、この作品の冊子版を販売しております。 1部800円(税込・送料別) A5サイズ/中綴じ/36ページ ÉKRITS STORE — 学習まんが「記号とアブダクション」冊子版 また現在、書店やギャラリーなどの店頭でもご購入... 続きを読む
マンガで学ぼう!「アフォーダンス」ってなんだろう?
「思想としてのデザインを、デザインされたテキストへ」という理念を掲げたメディア「ÉKRITS(エクリ)」を運営する大林寛さんが、イラストレーターでマンガ家のコルシカさんと組んで『学習まんが アフォーダンス』を発行しました。「アフォーダンス」のマンガ化に至った経緯と、その後の反響を、大林さんにうかがいました。 アフォーダンスってなんだろう? 「アフォーダンス」はアメリカの生態心理学者、ジェームス・J... 続きを読む
学習まんが「アフォーダンス」 | ÉKRITS / エクリ
PDF版 まんが本編に加え、この作品の解説や参考文献などもご覧いただけます。 学習まんが「アフォーダンス」PDF版 冊子版 部数限定の冊子(1部500円、税込・送料別)を、ご購入いただけます。 ご希望の方は、以下のページから「入荷お知らせメールの受け取り」をお申込みください。 学習まんが「アフォーダンス」冊子版 続きを読む
エントロピーとデザイン | ÉKRITS / エクリ
働くということは唯意志するということではない、物を作ることである。我々が物を作る。物は我々によって作られたものでありながら、我々から独立したものであり逆に我々を作る。しかのみならず、我々の作為そのものが物の世界から起る。※1 デザインの獲得 イギリスの有名な童話に「3びきのくま」というのがある。ゴルディロックスという女の子が森で一軒の家を見つける。中に入ると誰もいないが、テーブルに3つのスープがあ... 続きを読む
対抗/退行のためのデザイン | ÉKRITS / エクリ
千葉シティの憂愁 港の空の色は、空きチャンネルに合わせたTVの色だった。「別に用(や)ってるわけじゃないんだけど ──」と誰かが言うのを聞きながら、ケイスは人込みを押し分けて《チャット》のドアにはいりこんだ。 サイバーパンクの幕開けを告げたサイエンスフィクション小説『ニューロマンサー』は、こんな書き出しで始まっている。空想のコンピューターカウボーイは、未来の「複雑な世界」に翻弄されることなく、現実... 続きを読む