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タグ Fisherman’s Memoir

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Fisherman’s Memoir #6 - Fisherman’s Memoir

2011/05/19 このエントリーをはてなブックマークに追加 7 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip

船員不足 僕の乗っていたマグロ船は、船員を4人失った。 一人は亡くなり、三人は船を去った。 事故を起こしてしまった船は、忌み嫌われる。 それが死亡事故ともなれば、尚更のこと。 “板子一枚、地獄の底” 抗うことのできない大自然が相手、すがることも頼る場所もない大海原が職場。 何かことが起これば、残された者は祈るしか方法が無い。 前時代的と言われようと、愛する者が危機に瀕している時、神にすがり祈るしか... 続きを読む

Fisherman’s Memoir #2 - Fisherman’s Memoir

2011/05/07 このエントリーをはてなブックマークに追加 6 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip

幻想の海 お盆休みが明けて、出港して数分後 船頭がブリッジに来るようにと、大河さんが僕に告げた。 「なんだろう?」と思いブリッジに向かった。 ブリッジに入ると、兄である冷凍長と船頭がいた。 兄の左手には、まだ包帯が巻かれてあった。 前の航海の時の怪我が原因だ。 精密検査の結果、障害は出ないであろうが、リハビリは必要らしい。 左手が思うように動かないようだ。 船頭が「慶次、お前この航海冷凍長しろ。飯... 続きを読む

只今、南下中 3日目 - Fisherman’s Memoir

2011/04/14 このエントリーをはてなブックマークに追加 8 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip

ここで、初航海で乗船した船の主要メンバーを紹介しておこう。 説明しておくが、僕がマグロ船に乗った10年間で、10年ずっと 同じ船に乗り合わせた人は、一人もはいない。 マグロ漁船の人の入れ替わりは激しいのである。 船頭 船長(ふなおさ)で、船内では神的な存在であり、全権を持つ。 全船員の精神的支柱でもあり、船頭が船員に“なめられる”船等 僕が知る限り存在せず、もし“なめられる”ようなことがあれば そ... 続きを読む

只今、南下中 - Fisherman’s Memoir

2011/04/13 このエントリーをはてなブックマークに追加 8 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip 漁場 水揚げ 南方海域 航海 南下中

一言に「航海」と言っても、航海の中にも、過程がある。 まずは、そのことを説明しておく必要があるので、最初に説明をします。 航海の中には「南下中又は沖出し中」「操業中」「帰港中」「水揚げ」とあり 各内容は下記の通り 1、南下中又は沖出し中 「南下中」又は「沖出し中」とは、出港して漁場に向かっているという意味で 「南下中」というのは、日本から南方海域(小笠原諸島以南)の漁場に向かって航行ことを指し 「... 続きを読む

18歳 春 出港 - Fisherman’s Memoir

2011/04/12 このエントリーをはてなブックマークに追加 30 users Instapaper Pocket Tweet Facebook Share Evernote Clip 出港 ノンフィクション マグロ漁船 経歴 実家

僕は、現在都内であるIT系の会社に所属している。そんな僕には、よく珍しいと言われる経歴がある。 マグロ漁船に乗っていたという経歴だ。 18歳で高校を卒業し、すぐに実家が運営するマグロはえ縄漁船に乗った。28歳までの10年間。 その事をブログに書こうと思う。これはノンフィクションである。 卒業、そして初出港 1987年、初春3月。僕はある事情で、同級生よりも12日程遅れて高校を卒業した。 同級生より... 続きを読む

 
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