コンピュータが小説を書く日

2016/03/21 231 users コンピュータ 小説 晩御飯 湿度 くだらないゲーム

第三回星新一賞応募作品 コンピュータが小説を書く日 有嶺雷太 その日は、雲が低く垂れ込めた、どんよりとした日だった。 部屋の中は、いつものように最適な温度と湿度。洋子さんは、だらしない格好でカウチに 座り、くだらないゲームで時間を潰している。でも、私には話しかけてこない。 ヒマだ。ヒマでヒマでしょうがない。 この部屋に来た当初は、洋子さんは何かにつけ私に話しかけてきた。 「今日の晩御飯、何がいい... 続きを読む