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人気順 10 users 50 users 100 users 500 users 1000 users童貞と悪の組織:『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』 - 冒険野郎マクガイヤー@はてな
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』観賞。お話よし、アクションよし、現実に対する批判精神ありと、前評判通り最高に面白い映画だった。ただ、一点だけ凄く残念というか勿体ない点があったのだけれども、それでも最近のアメコミ映画ではダントツに出来の良い一作ではなかろうか。アメリカには”The Greatest Generation”という言葉がある。大恐慌時代に生まれ育ち、第二次大戦で多大な犠牲... 続きを読む
新しいホラー、新しいサスペンス、新しい映画:『ゼロ・グラビティ』 - 冒険野郎マクガイヤー@はてな
『ゼロ・グラビティ』鑑賞。噂に違わぬ凄い映画だった。色んな人が今年のベストワンに挙げているのも分かるわあ。 本作を語る際、多くの人が「リアル」という言葉を使っているのだけれども、自分にはリアルな宇宙開発を描いているとは到底思えなかった。 以下、なるべくネタバレにならないように書くけれども、気になる方は読まないように。 まず、宇宙服と宇宙船の気圧調整という点で大嘘をついている。地球上の大気圧は1気圧... 続きを読む
このゾンビ映画を作ったのは誰だ!:『ワールド・ウォーZ』と『ウォーム・ボディーズ』 - 冒険野郎マクガイヤー@はてな
雄山「中川、今日の映画はなんだ?」中川「『ワールド・ウォーZ』にござります」雄山「ほう。有名なゾンビ小説の映画化だな。モキュメンタリーならぬ架空のオーラル・ヒストリー形式で、ゾンビ発生による世界的危機“世界ゾンビ大戦”を乗り越えた時点から語るという、なかなかに考え抜かれた小説だったな。映画も楽しみだ」WORLD WAR Z 上 (文春文庫) マックス ブルックス Max Brooks 中川「この中... 続きを読む
シャブとものづくりのファンタジー:『シャブ極道』と『風立ちぬ』 - 冒険野郎マクガイヤー@はてな
先日書いた『風立ちぬ』のエントリが未だにアクセス数を稼いでいてくれてニヤニヤしているのだが、少し戸惑ってもいる。 『風立ちぬ』って、そんなに難解な映画じゃないと思うんだよね。むしろ、『もののけ姫』や『ハウルの動く城』の方が難解――「映画」というものの定石から外れていて、意味を読み取るのに苦労する作品だろうと思うのだ。 主人公が世間の常識や良識から外れた俺ジナルな価値観を持ち、俺ジナルなライフワーク... 続きを読む
J・J・エイブラムスへの愛憎:『パシフィック・リム』 - 冒険野郎マクガイヤー@はてな
ニコ生で解説番組やりましたというわけで『パシフィック・リム』観てきたのだが、いや面白かったねえ。『パシフィック・リム』のバトルシーン――怪獣と巨大ロボットががっつんがっつん戦うシーンははっきりいって感涙ものだ。なんだかんだいっても、平成ガメラや平成ウルトラマンが光線技の応酬で済ませていたシーンを、「異形のモンスターとスーパーロボットの格闘」という形で、大予算をかけてきっちり映像化してくれているのだ... 続きを読む
パヤオ勃ちぬ:『風立ちぬ』 - 冒険野郎マクガイヤー@はてな
かつて庵野秀明は『紅の豚』について「全裸の振りして、お前、パンツ履いてるじゃないか!」「おまけに、立派なパンツ履きやがって!」と評した。その庵野秀明が主演声優として参加した『風立ちぬ』を観たのだが、宮崎駿の最高傑作ではないかと感じた。宮崎駿がパンツを脱いでいるところが良い。パヤオの立派なパンツに隠されていたチンコは、意外にもデカかったのだ。『風立ちぬ』はとにかくエロい映画だ。「右手がメカで左手は美... 続きを読む
ウルトラマンじゃなくておれが泣く:『ウルトラマンが泣いている』 - 冒険野郎マクガイヤー@はてな
あちこちで話題の新書『ウルトラマンが泣いている』を読んだのだが、暴露本というよりも「嗚呼、やっぱり」感が濃厚に漂う本だった。ウルトラマンが泣いている――円谷プロの失敗 (講談社現代新書) 円谷 英明 著者の円谷英明は初代社長 円谷英二の孫であり、二代目社長 円谷一の息子にあたる。シャイダーを演じた円谷浩の兄にあたる。本書では前書きと目次の後、円谷一族三代の家計図がわざわざ示される。何故か。本書で記... 続きを読む
言葉を手に入れたジャンゴ:『ジャンゴ 繋がれざる者』 - 冒険野郎マクガイヤー@はてな
思い返せば、タランティーノの映画では常に誰かが誰かのフリをしてきた。マフィアのフリをする潜入捜査官。忠義心を保ったフリをするマフィアの部下。スチュワーデスのフリをする運び屋。優しいママのフリをする女の殺し屋。引退したスタントマンのフリをする脚フェチ殺人鬼。無害なフランス人のフリをするユダヤ人にイタリア人のフリをする田舎者のアメリカ人。「フリをする」という特徴は、そのままタランティーノの作風や創作の... 続きを読む
大家族 この狂気するもの:『痛快!!ビッグダディ12 ・2週連続スペシャル!1』 - 冒険野郎マクガイヤー@はてな
いま目の前のテレビにとんでもないものが映っている。どうみても本物としか思えない夫婦喧嘩だ。ただの夫婦喧嘩ではない。いわゆる修羅場なのだが、普通テレビで表現される夫婦喧嘩は特徴的な会話や身ぶり手ぶりのみをつまんで、軽く見られるように編集するものだ。だが、この夫婦喧嘩は違う。わざと長い間をとったり、同じ言葉をちょっとだけ違う使い方で何度も繰り返す男の言葉をテロップで強調したり、テーブルの横に座り込む女... 続きを読む
おれの田舎はDASH村 - 冒険野郎マクガイヤー@はてな
もう放送から一週間近く経ってしまったが、やはり書いておこう。夕飯食いながら『鉄腕DASH』を観てたら、山口達也が放射性物質防護服を着こんで汚染されたDASH村に赴き、せっせとひまわりの種を植えていて驚いた。全部無かったことにするのも可能だったのに、TOKIOも『鉄腕DASH』スタッフも、本気でDASH村をやっていたんだなぁと感じ入ったよ。参考リンク:『DASH村』参考リンク: 【動画有り】DASH... 続きを読む
ニチアサの青空が目に沁みる:『ゴーカイジャー』第28話 「翼は永遠に」 - 冒険野郎マクガイヤー@はてな
なんか特撮の話が続いているけど、書かざるを得ない。今日の『ジェットマン』じゃなかった『ゴーカイジャー』は泣けたなぁ。以前紹介した『父と暮せば』もそうだったのだけれども、こういうジェントリィ・ゴーストものに自分は滅法弱い。まったく、青空じゃなかった台風の雨が目に沁みやがるぜ…… 鳥人戦隊ジェットマン VOL.5 [DVD] 八手三郎 『ジェットマン』が放映されていた頃、自分は高校生だった。そろそろ戦... 続きを読む
名も無きジブリの民:『仮りぐらしのアリエッティ』 - 冒険野郎マクガイヤー@はてな
スタジオジブリって、もう完全に次世代を育成することを諦めたんだと思うんだよね。吾朗ちゃんこと息子の宮崎吾朗とか、名も無きスタッフとかが監督した映画が稀に発表されるけど、でもそれってポーズに過ぎないんじゃないかと思う。それほどまでに宮崎駿や高畑勲の才能は圧倒的だ。スタジオとしてTVシリーズをやっているわけでもないから若手に演出のチャンスも回ってこない。何よりも、若手がジブリ映画を監督する場合は、駿や... 続きを読む
不謹慎とトラウマと物語 - 冒険野郎マクガイヤー@はてな
今週末から近所のシネコンが時間限定ながらも段々と営業復活してくるようで、非常に嬉しい。なにしろ、我が家の近所には4つもシネコンがあるのだが、先週末はそのうち3つが休業で、唯一営業してるシネプレックスまで足を伸ばすと、劇場の外まで続く行列でとてもじゃないがチケットを買うことすら出来なかった。そこで都内まで足を伸ばすと、そこも行列。普段は閑散としている新宿武蔵野館までもが満席続きだったことには驚いたよ... 続きを読む