万城目学氏、直木賞を受賞する - この門をくぐる者は一切の高望みを捨てよ

2024/01/19 668 users 高望み 森見登美彦氏 ヨーロッパ企画 新作 忘年会

昨年、十二月二十一日のことである。 森見登美彦氏は、万城目学氏と、ヨーロッパ企画の上田誠氏との忘年会に参加した。年末の京都に清らかなおっさんたちが集う忘年会も、すでに六回目を数える。 「六回目といえば」 ということで、万城目氏が新作『八月の御所グラウンド』で六回目の直木賞候補になっているという話にな... 続きを読む

虐殺器官を継ぐ者…宮内悠介『ヨハネスブルグの天使たち』で描かれているものとは。:Book News

2013/06/11 160 users ヨハネスブルグ ヨハネス 盤上 暗部 虐殺器官

今回紹介するのは、『盤上の夜』で、日本SF大賞受賞・直木賞候補になった宮内悠介の連作短編集『ヨハネスブルグの天使たち 』。正常不安、内戦、グローバリズムの暗部、といった人類の憂鬱な現在と未来。そこで生きる人々の日常とともに、「未来ガジェット」をも魅力的に描き出す。現代日本SFにとって亡霊のような存在になってしまっている伊藤計劃が、代表作『虐殺器官』で実現したこのスタイルを、宮内悠介はこの『ヨハネス... 続きを読む