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人気順 10 users 50 users 100 users 500 users 1000 users超加工食品ってなに?食べてはいけないの? | FOOCOM.NET
最近、「超加工食品」について質問されることがあります。週刊誌等で、摂取量が増えるとがん罹患リスクが増大するとか、避けたい超加工食品ワーストリストだとか、関連記事が最近増えているようです。本当のところはどうなのか、現段階の情報をまとめてみました。 ●ブラジルの研究者が提唱した超加工食品 超加工食品とは... 続きを読む
「化学調味料無添加」は、本当にお客様のことを考えているか | FOOCOM.NET
最近は「無添加=安全・安心」の考え方がすっかり定着したのか、食品事業者の大手も含めて「無添加」表示を行っているケースが目立つ。しかし、こうした概念による安心志向が食品添加物の誤解やイメージ低下、さらに日本人の科学的思考を大きく妨げる原因の一つになっているように感じる。 無添加表示はしばしば「優良誤... 続きを読む
ウインドレス鶏舎は不自然?養鶏巡る“珍”論争 | FOOCOM.NET
こちらのページは以前、日経BP社 FoodScienceに掲載されていた記事になります。 当サイトから新規に投稿された記事については、 こちら よりご覧ください。 養鶏に妙な論争が起きている。国が3月、鳥インフルエンザウイルス対策として、ウインドレス鶏舎(ウインドウレス鶏舎とも呼ぶ)の新設に最大半額の補助金を出すことを決めた。これに対して、「窓のない自然でない養鶏に、国が金を出すなんて」と、平飼い... 続きを読む
健康食品の体験談広告、厳しい規制へ | FOOCOM.NET
●改善しなければ、景品表示法違反のおそれも こんなタイプの広告を、新聞や雑誌などでよく見かける。だれにとってもおなじみだろう。 だが、今後は変わるはずだ。健康食品業界にとってはもしかすると、 “危機的”事態かもしれない。消費者庁が7月14に出した 「打消し表示に関する実態調査報告書」 である。報告書の体裁だが、現状の「体験談広告」はもう許さない、という消費者庁の強い姿勢が示された。 打消し表示とは... 続きを読む
農薬、添加物をdisる農水省広報誌に驚いた | FOOCOM.NET
あふ5月号。体裁は立派な広報誌なのだが…… ひさしぶりに農水省の広報誌「aff」(あふ)を見た。あんまり面白いとは言えない雑誌なので、時たましか見ない。そして、 5月号 に仰天した。農水省は、多くの生産者を貶めて、思い込みの情報、科学的には間違った情報を拡散している、と私には思えた。税金を使ってどうしてこんな広報をするの? 皆さんはどう思われるだろうか? ●食の安全と外食の原産地表示、関係ある? ... 続きを読む
日本の科学はここまで墜ちた!? 明治のチョコ若返り宣伝に見る “お墨付き”効果 | FOOCOM.NET
日経産業新聞が12日、「内閣府チーム、仮説段階の研究を表彰」という 記事 を出した。内閣府の革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)の研究チームが、脳の健康に効果のありそうな食べ物や生活習慣などを見つけるためのコンテストを開催しており、仮説でしかない研究を表彰している、と問題提起している。 私もまったく同感で、海のものとも山のものともわからぬようなレベルの研究を持ち上げてはならない、と思う。内... 続きを読む
科学リテラシーを育てる〜Z会の“挑戦”を聞く(1) | FOOCOM.NET
Z会が中高生向けに作成した情報誌「ゼットキューブ」。第2号の特集は『「科学的」ってどういうこと?』 今年4月、通信教育で有名な(株)Z会から、取材の依頼が来た。中高生向けの情報誌で、「『科学的』ってどういうこと?」というタイトルで特集を組みたいと考えている。食品や健康情報の問題点、情報の受け手側が持っておくべき知識、心がまえなどについて話を聞きたい……。 Z会といえば、教材が難しいことで有名。「東... 続きを読む
NHKあさイチ紹介の「イノシシの刺身」、食べてはいけません | FOOCOM.NET
9月27日放送のNHK「あさイチ」で、イノシシの刺身を紹介した場面 9月27日朝、NHKの「あさイチ」島特集をぼんやり見ていて、驚いた。島のスペシャリストという写真家が、沖縄県・西表島の「イノシシの刺身」を紹介している。 肉の生食はリスクが高い。特に、野生鳥獣の肉の生食は極めて危ない。E型肝炎や肺吸虫症などさまざまなリスクがある。すぐに、あさイチのウェブサイトから、問題がある旨を投稿した。twit... 続きを読む
水素水、「ニセ科学」と切り捨ててはいけないが、エビデンスありとは言い難い | FOOCOM.NET
水素水が話題です。店頭にはたくさんの製品があり、大手企業も販売。一方で、産経新聞などメディアが異論を呈しています。 美容、ダイエットと何かと話題の「水素水」 かつてブームを巻き起こした「あの水」と同じだった…産経新聞 まぐまぐニュース・まさにエセ科学。怪しい「水素水」に手を出した伊藤園の言い訳 BuzzFeed Japan・過熱する「水素水」ビジネス うっかりニセ科学にだまされないために 産経新聞... 続きを読む
両論併記の罪〜東日本大震災5年に思う | FOOCOM.NET
毎日新聞社が3月7日朝刊に出した 「福島・甲状腺検査 子のがん「多発」見解二分 過剰診断説VS被ばく影響説」 を読んで、「両論併記の罪」という、昔考えた言葉を思い出しました。 私は1999年に同社を退職して、2000年からフリーランスの科学ライター、ジャーナリストとして活動を始めました。最初は、科学雑誌への企画売り込みから。今はなき「科学朝日」や「日経eco21」という日経ホーム出版社の雑誌などに... 続きを読む
健康食品こそがもっとも不健康……畝山智香子さんの新著を読んだ | FOOCOM.NET
「健康食品」の市場規模は年間2兆円を超えているという。特定保健用食品が約6000億円、効き目をパッケージに表示できないものの広告・宣伝等で上手にアピールする「いわゆる健康食品」、サプリメントの市場が1兆5000億円だ。食品安全委員会の報告書によれば、国民の半数程度が摂っている。 では、その健康増進効果は? 安全性は? 国立医薬品食品衛生研究所安全情報部の第三室長を務める畝山智香子さんが1月に出され... 続きを読む
鉄の含有量が激減したひじき。発がん性問題は… | FOOCOM.NET
ひじきは、給食メニューを作る管理栄養士にとって、力強いお助け食品でした。摂りにくい鉄分が豊富だったからです。 食事摂取基準2015年版では、鉄の推定平均必要量は、8〜9歳の男女では1日に6.0mg、12〜14歳では男性8.5mg、女性(月経あり)10.0mg、18〜29歳で男性6.0mg、女性(月経あり)8.5mgなどとなっています。ところが、鉄を摂るのは楽ではない。日本食品標準成分表2010によ... 続きを読む
吉野家の「牛丼の具3カ月で健康リスクは増えない」は、科学ではない | FOOCOM.NET
吉野家が9日、牛丼の具の長期摂取調査に関する プレスリリース を出して以降、いろいろなメディアがその内容を報じています。たとえば、朝日新聞は 「牛丼、3カ月食べ続けたら… 吉野家が研究結果を公表」 と書き、フジテレビも 「牛丼を3カ月食べ続けても健康リスク増加の兆しなし 吉野家HD」 と伝えました。 これらの報道、二重に間違っている、と勝手ながら私は思います。一つは、「牛丼」を12週間(3カ月)食... 続きを読む
山崎製パン カビさせないもう一つの技術 | FOOCOM.NET
山崎製パン(株)はもう、臭素酸カリウムを使っていない。このことを私は、本欄でも書いたし、雑誌の連載記事などでも書いている。しかし、相変わらず間違った情報が多い。最近ではこれ、である。すかさず、産経新聞の平沢裕子記者が『山崎製パン「添加物バッシング」の真相は? カビにくいのは「無菌製造だから」臭素酸カリウムは残留ゼロ&現在使用せず』という記事を出していた。 記事にもあるとおり、山崎製パンは臭素酸カリ... 続きを読む
株式会社東洋新薬から謝罪と削除の要請がありました | FOOCOM.NET
FOOCOMは2015年6月19日、複数の機能性表示食品に関する疑義情報と消費者庁への要望を、同庁に提出しました。これについて、株式会社東洋新薬(本社・福岡市)法務部から「事実無根であり、営業上の不利益を被っているため、直ちに申し入れを撤回し、ホームページなどからの削除と謝罪を求める」との文書が配達証明付きで来ました。同年6月26日付で発送されたもので、同7月3日に受領しました。 私たちは同社の製... 続きを読む
GM食品反対派最後の砦も陥落か~ヒトさえ遺伝子組換えされていた | FOOCOM.NET
例えば、GM(遺伝子組換え)食品反対派にアタマを冷やしなさいと呼びかけたNeil deGrasse Tyson博士の主張を振り返ってみよう。すべての食べ物―植物と動物―は、artificial selection(人為淘汰、人為選択)によって、ある特定の特徴を強めて、他を抑制するようにシステマティックに遺伝子組換えされてきた。それがラボで行われるだけではないか、という説得である。 このように主張す... 続きを読む
「海外ではマーガリン禁止!?」のウソ・ホント~トランス脂肪酸のまとめ | FOOCOM.NET
マーガリンは危険な食品で諸外国では禁止されているのに、日本では規制がなく“野放し”状態だという話を聞くことがあります。 たしかに、ネットで検索すると、マーガリンは危険だという情報があちこちに。その理由は、マーガリンに含まれるトランス脂肪酸にあるというわけです。トランス脂肪酸は、飽和脂肪酸同様、心筋梗塞などのリスクを高めるとされており、WHO(世界保健機関)ではトランス脂肪酸の摂取量を摂取エネルギー... 続きを読む
「安全性が確認できない」トクホ “却下”の製品が、機能性表示食品に | FOOCOM.NET
消費者庁が4月17日から、「機能性表示食品」の製品情報をウェブサイトに出し始めた。最初の公表は8件。見てとにかく驚いた。新制度は、こんなに緩いものなのか! 8件の中でもっとも驚いたのは、株式会社リコムの「蹴脂粒」。このカプセルの機能性関与成分について、食品安全委員会の専門調査会は特定保健用食品としての審査を行い、「安全性が確認できない」とする評価書案を2月にまとめた。つまり、専門家が安全性に疑義を... 続きを読む
環境ホルモンその後 ビスフェノールAはどうなった? | FOOCOM.NET
メス化するオス、精子数の減少、警告本「奪われし未来」など1990年代後半から2000年代半ばにマスメディアを賑わした環境ホルモン。正式には「外因性内分泌かく乱物質」と言い、環境中の化学物質がヒトや動物の体内に入って、ホルモンバランスをかく乱し代謝や生殖に悪影響を与える。 最近、ほとんど話題にならないが、環境省は毎年、内分泌かく乱物質の公開セミナーを開いている。今年も1月15日に欧州(フランス)と米... 続きを読む
無添加パンってなんだ?・・・朝日新聞の妙な記事 | FOOCOM.NET
朝日新聞に妙な記事が出ました。無添加にこだわり19年 杉並のパン屋が閉店という見出しです。 自家製酵母が自慢のパン店が閉店。添加物を入れたパンで湿疹ができた経験を経て、無添加パンのベーカリーコンサルタントに。国内外に400店近くを開き、さらに19年前に東京・杉並に自分の店をオープン。福島原発事故後は、「原材料の安全性が保てない」と休業し、再開後は原材料の放射性物質の検査をしていたという。店を閉めた... 続きを読む
福島の米の全袋検査、放射性セシウムはほぼ検出されず | FOOCOM.NET
福島県産の米の全量・全袋検査がほぼ終わった。 放射性セシウムの検査は8月21日からはじまり、12月24日現在、1067万7199点がスクリーニング検査された。その結果は、99.98%にあたる1067万5310点が測定下限値である25Bq/kg未満。25〜50Bq/kgが1855点(0.02%)、51〜75Bq/kgが11点(0.0001%)、75Bq/kgを超える米は出ていない。 これは、素早く効... 続きを読む
アクリルアミドの発がん性問題 「ポテチに多い」で慌てる必要はない | FOOCOM.NET
食品中に含まれる化学物質アクリルアミドの発がん性について、毎日新聞が10月4日、記事を出した。リテラというサイトでも、取り上げられている。 だが、これらの記事、いろいろと問題があるように思う。アクリルアミドについては、参考にすべき信頼できるサイトがさまざまあるので、それらを紹介しながら解説したい。 毎日新聞は、食品安全委員会の化学物質・汚染物質専門調査会に設置されている化学物質部会第6回会合の内容... 続きを読む
日本人と減塩 4日の「クローズアップ現代」は必見です! | FOOCOM.NET
東京大学大学院医学系研究科の佐々木敏教授から、4日のNHK「クローズアップ現代」に出ます、とお知らせをいただいた。テーマは「道は険しいけれど… ~“減塩社会”への挑戦~」だ。 おそらく、減塩というのは日本人の健康にとってもっとも重要な改善ポイントの一つだろう。食塩(塩化ナトリウム)を多く摂取して行くと、確実に血圧が上がって行くという明確な科学的根拠、エビデンスがある。それが、心血管疾患につながる。... 続きを読む
中国の期限切れ鶏肉問題—ファミマ社長の「裏切られた」にがっかり | FOOCOM.NET
中国の食品会社「上海福喜食品」が、使用期限が切れた鶏肉や、床に落としたパテを拾って製造し販売していたとされる報道を受け、同社と取引をしていた日本マクドナルド、ファミリーマートの2社は、同社の製造した製品の販売を中止した。 新聞やテレビでは「氷山の一角」と報じ、これまで中国で明らかになった食の衛生問題や偽装等を改めて伝えている。偶然見たワイドショーでは、「中国は、食材を加熱して食べているため、衛生管... 続きを読む
消費者委員会・第2回食品WG 佐々木 敏先生の説明に委員が「目からウロコ」 | FOOCOM.NET
トランス脂肪酸の表示について検討を行っている消費者委員会・食品ワーキンググループ(WG)。第1回は4月に開催されましたが、科学ベースで議論されたとは言い難いものでした。そして迎えた第2回目が、2014年7月1日に開催されました。 今回は東京大学大学院医学系研究科 佐々木 敏教授からのヒアリングです。前回とは正反対で科学ベースの説明に、消費者委員の中から選出された3名のWG委員からは「目からウロコ」... 続きを読む